「誰が行くんだろ?」茨城で24時間営業の美容室、72歳店主の波瀾万丈な人生
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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国内外の驚くような情報を、タイトル通りバラエティー豊かにお届けする情報番組「有吉木曜バラエティ」。「テレ東プラス」では、10月31日に放送された番組の中から「茨城で24時間営業の美容室 72歳・女性店主の波瀾万丈(はらんばんじょう)人生」の内容を振り返る。
【動画】茨城で24時間営業の美容室 72歳・女性店主の波瀾万丈人生
この日の番組では、日本各地の「変わっている」とうわさの場所や店を調査。茨城県で道ゆく人に話を聞くと、同県に24時間営業している美容室があるという。「つくばで誰が行くんだろうと思ったの。銀座でもないのに」──。
さっそく夜10時に予約の電話を入れ「夜中の1時、予約できます?」と尋ねると、店主らしき女性は「大丈夫ですよ。カットですか?」と返す。平然と予約を受けくれたため、番組スタッフは午前1時でも明かりのついた店へと向かった。
美容室「ライブ24」(茨城県つくば市)のドアを開けると「ありがとうございます」との声は聞こえるものの、店主の姿はない。「少々お待ちください。ロフトで寝てました」。そう言って、店の上から女性がハシゴを使っておりてきた。
店主の松村たか子さんは72歳。本当に夜中の1時に営業しているのか、番組スタッフが尋ねると松村さんは「夜中の1時でも、3時でも」と答え「24時間営業なので、夜のお客さんの方が多い。予約が入っていない時間にこまめに寝るしかない」と説明した。
なぜ24時間営業で美容室を?
つくば市外から18年通うという常連に話を聞くと、普段店を訪れるのは夜中の12時前後だという。「昼間、車で走ってると混んでる。夜中走ってきた方が楽」と来店時間の理由を話し「(店主は)腕がいい」と絶賛した。
「定休日はない。25年やってきた」という店主だが、なぜ24時間で髪を切るのか。その裏には紆余曲折の人生があった。
松村さんは夫が一度、過労で倒れたのを機に38歳で美容学校に入学。「手に職をつけて、何があっても2人の子どもを育てられるように」と長年の夢だった美容師となり、40歳で最初の店をオープンさせた。そして、自身のある経験から24時間営業を始めた。
「美容室が開いていないと困っている人がいると思います」。松村さんはそう話す。「子どもを寝かしつけていたとき、閉まっているとがっかり。いつでもやってもらえる美容室があれば、便利かなって」
実際、栃木県や福島県、埼玉県など他県から電話があり「間違って切ってしまい、明日、学校・職場に行けない。直してほしい」と頼られることもあるという。また「研究員も来ている。夜中の11時ごろ、カットしてからまた研究に戻る」のだとか。
つくば市は多くの研究機関や大学などがあり、研究の合間など夜に散髪に訪れる人も多いそうだ。髪型に悩む人たちの駆け込み寺として、いつでも対応できるように松村さんは店内のロフトで体を休めている。
記事提供元:テレ東プラス
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