如来がパンチパーマのような独特な髪形をしている理由とは?【眠れなくなるほど面白い仏教】
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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もとは天パーを結ったものだった
釈迦如来や阿弥陀如来といった如来の像の頭部を見ると、鏡餅のように二段重ねになっていて、しかも小さな円錐形のボツボツが無数についています(大日如来〈*〉を除く)。仏教用語では二段重ねの上の部分を肉髻といい、ボツボツのことは螺髪といいます。肉髻とは頭部の肉が盛り上がっていて髻のようになっていることをいい、螺髪とは巻き貝のよう結った髪型の意味です。いずれも如来が常人とは違う特殊な人間であることの特徴とされます。
しかし、仏像が初めて造られたガンダーラやマトゥラーの仏像を見ると、どうも少し違うことがわかります。それらの仏像は、波うった天然パーマの髪を頭頂部で丸めて結った髪型になっているのです。螺髪というのも、小さなボツボツのことではなく、頭部で大きくまとめた髻の形を指す言葉であったようです。仏像がシルクロードを通って中国へ伝わる過程で、頭部の形が何を表しているのかわからなくなり、肉の盛り上がりとか、ボツボツの髪型と考えられるようになったのです。
このように一部には誤解・誤伝もありますが、教えとともに仏像が伝えられたことにより、インドのものも、中国のものも、東南アジアのものも、チベットのものも、その姿を見ただけでそれが仏像であること、如来を表現したものであることを知ることができるのです。こうした如来の特徴のことを経典では三十二相・八十種好(略して「相好」)といいます。たとえば、眉間に白い巻き毛(白毫)がある、指の間に水かきのような膜がある、足の裏に法輪の模様がある、といったものです。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 仏教』 監修:渋谷申博
記事提供元:ラブすぽ
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