事故で体が麻痺した夫 回復するまで6年間介護した妻と離婚し、別の女性と再婚(マレーシア)
6年間、体が麻痺した夫を介護してきたマレーシア在住の女性が、夫と離婚したことが明らかになり、物議を醸した。この出来事が注目された理由は、夫が回復後、自分を支えてくれた妻と別れ、すでに別の女性と再婚していたことにあった。シンガポールのニュースメディア『Mothership.SG』などが報じた。
マレーシア在住のヌラル・シャズワニさん(Nurul Syazwani)は今月中旬、元夫の再婚を祝福する内容をFacebookに投稿し、大きな反響を呼んだ。ヌラルさんは、2016年に結婚した夫と最近になって離婚した。
2人は結婚当初、2年間は別々に暮らしていたが、2018年に元夫が交通事故により体が麻痺し、寝たきりの状態になった。ヌラルさんは元夫のために、一日4回鼻からチューブで栄養を補給し、おむつを交換し、入浴させるなどして世話を甲斐甲斐しく行った。2019年8月には、ヌラルさんがFacebookで「疲れた」と弱音を漏らしたこともあった。
その後、ヌラルさんの6年間にわたる介護のおかげで、元夫は日常生活が送れるまでに回復した。ところが、2人は離婚することになった。離婚の理由は明かされていないが、ヌラルさんはFacebookに元夫と彼の再婚相手との結婚式の写真を投稿し、次のようにお祝いの言葉を述べた。
「元夫よ、おめでとう。あなたが選んだ女性と幸せになることを祈っています。新婦さん、私の役目は終わりました。代わりにあなたが引き継ぐ番です。私がしてきたように彼を大切にしてください。」
ヌラルさんは元夫の再婚について今年7月頃から知っていたと明かし、心から祝福していた。しかしこの投稿には、これまで元夫を献身的に支えてきたヌラルさんに対する裏切りではないかとの声が多数上がった。
この事態を受けてヌラルさんは今月18日、Facebookに動画を投稿した。その中で彼女は、元夫が子供たちの父親としての責任を果たしていると説明し、「今後も共に子供たちを育てていく」と述べた。そして、元夫に対しての非難をやめるようにこう訴えた。
「『皆さんにはご迷惑をおかけしており、申し訳ございません。今は冷静になる時間が必要かと思います。元夫はきちんと父親としての責任を果たし、私は家族のためにできる限りのことをしてきました。両家の家族も私と子供を全力で支えてくれました。」
「運命や富、生死はすべて神の御意によるものであり、私たちをこのような運命へと導いたのも神なのです。これは私たち2人にとっての試練です。どうか私たちを責めないでください。全ての出来事には必ず意味があるはずです。」
「この場を借りてのご報告となりますが、私たちは今月6日に正式に離婚いたしました。今後も一緒に子供を育てていく責任を果たしていきます。皆さんには心から感謝しているとともに、私たちの経験が他の方々の教訓となることを心から願っています。今後も私たちのために祈っていただければ幸いです。」
またヌラルさんは、結婚生活の中で元夫と一度も喧嘩をしたことがなく、離婚の際も友好的に別れる決断をしたと述べている。
画像は『Sin Chew Daily 「瘫痪6年照顾至康复后离婚转头另娶女子发文恭喜 前夫娶得心上人」(取自脸书)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
記事提供元:テックインサイト
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