今季米ツアー主戦の久常涼 初の全英OPで久しぶりの欧州戦「全然違うから、戸惑う」
<全英オープン 事前情報◇16日◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385ヤード・パー71>
今季米国男子ツアーを主戦場に戦う久常涼が、スコットランドのロイヤルトゥルーンGCで行われる世界最古のメジャー「全英オープン」に初出場する。
昨年までDPワールド(欧州)ツアーを主戦場にしていた久常は、久しぶりの欧州の舞台に足を踏み入れた。「(コースが)全然違うから、戸惑いますよね。やっぱり。それはすごく感じます」と米ツアーが行われているコースとの環境の違いに戸惑いを見せる。とくにセッティングに対しての攻略に難しさを感じていた。
「求められるゲームが違うから、それにまた合わせないといけない。こっち(欧州)のほうがより対応力が求められるなとすごく感じるので、技術もそうですけど、柔軟にプレーできればいいかなと思います」。米ツアーではあまりないリンクスコースはホールの両サイドに木がないため、ボールを曲げたときにラッキーでコース内に残ることなどはなく、そのまま隣のホールに行ってしまう。風も通り抜けしやすいため、風速が強いとさらに難しい。
そのなかでカギとなるのは「オッケーにつけられるようなショットっていうのは難しいと思うので、けっこうパッティングが重要になってくるんじゃないのかなというのをすごく感じています」とパッティングと考える。グリーンも大きく、アンジュレーションが効いているため、長い距離の難しいラインも残るだろう。そのなかでしっかりバーディにつながるプレーをしたいところだ。
米ツアーの一つでもある今大会だからこそ、久常にとってポイントを一気に上げて来季の出場権獲得につなげたいタイミングでもある。「残り3試合しかこのレギュラーシーズンもないので、頑張ってほんと70位以内、50位に入れるように頑張りたいですけど…その差がけっこう空いているので、ぼちぼちやっていくしかないかなと思っています」。現在99位と差はあるも、自身のペースを崩さないためにも気負いしすぎずに挑んでいく。
初の全英オープンでは、まず4日間を戦い切りたいところ。久常の初挑戦がいよいよ始まる。(文・高木彩音)
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