LGBTの子ども・若者たちの居場所「にじーず」 千葉市でもスタート、全国14カ所に拡大
LGBT (そうかもしれない人を含む)の子ども・若者の居場所づくりに取り組む一般社団法人「にじーず」(東京)。10代から23歳までのLGBT当事者を対象とした居場所事業を全国13カ所とオンラインで展開し、2016年から延べ3500人あまりの若者が利用してきた実績を持つ。10月から14カ所目の拠点として、千葉市で居場所事業をスタートした。
「にじーず」と、一般社団法人「Spice」(千葉市)との協働事業。Spiceは、教育学を専門とする千葉大学大学院の学生2人が2023年4月に千葉市で創業。“すべての人々が生きやすい社会を実現すること”をミッションに、教育に“スパイス”を投じる存在を目指して活動している。県内企業の支援や千葉市の後援を受けて今年9月、千葉市に、千葉の子どもや若者たちの“やりたい”をかなえるための活動拠点として「ちばユースセンターPRISM」 を開設した。
10月14日に、ちばユースセンターPRISMで第1回目の居場所を開催。今後は隔月に1回の開催を予定している。対象は10代から23歳までのLGBTやそうかもしれない子どもや若者限定。研修を受けたスタッフが関わり、若者たちが安心して遊んだり話したりできる場を提供していく。無料で参加できる。
LGBTについては社会的な認知が高まりつつあるが、「自分が当事者かもしれない」と思い悩むことの多い10代の若者が、安心して自己開示できる場面は多くない。当事者(かもしれない)の子どもや若者たちの多くは、「本当の自分を隠さずに過ごせる場がない」「学校でも家でも、自分が着たい性別の服を着られない」「好きなアニメキャラの話をしたら自分の性のことがバレてしまうかもしれない」「恋バナの時はいつも嘘をついている」など、周囲の理解が得られないことや偏見を恐れ、本当の自分を出しにくいと感じているという。悩みを相談できる相手がいなかったり、どう伝えていいか分からなくて困ったりすることが多い中、にじーずの参加者からは、「仲間が増えた感じがする、勇気が出ました」「初めて行ったときに、人が沢山いるのを見ただけで、自分だけではないのだと安心できた」などの声が寄せられているという。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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