「原因があるから結果がある」を真に理解できている人は稀!釈迦が発見した画期的な所とは!?【眠れなくなるほど面白い仏教】
何事も原因と結果がある。誰もが知っているようで、実は真に理解している人は多くありません。一神教ではすべての始まりは神だとして、神をすべてのものの原因としますが、釈迦はそのようなものはない、といいます。すべての現象は原因
(因)と結果(果)の連鎖によって成り立っていて、因のみ、果のみのものは存在しないのです。言い換えると、神であろうと人間であろうと、その他の生物・物質であろうと、因果の連鎖の結果としてそこにいるのであり、因果に縛られて行動しているのです。
つまり、何ものにも影響されないもの、永久に不変のものなど存在しないのです。これを諸行無常といいます。釈迦の発見の画期的なところは、まさにこの例外は1つもない、というところにあるのです。釈迦は、前項で述べた四苦八苦が生じるメカニズムも、縁起の法で説明しています。これを十二支縁起( 十二因縁)といいます。興味深いのは、十二支縁起は苦が生じるシステムであると同時に、これを逆に遡のぼれば苦を解消する道筋となることです。
興味深いのは、十二支縁起は苦が生じるシステムであると同時に、これを逆に遡れば苦を解消する道筋となることです。結論的にいえば、十二支縁起の根元たる無明(諸行無常への無知で、煩悩を生じさせる元)を解消すればよいわけなのですが、口で言うほどそれは簡単なことではありません。そこで釈迦が説いたのが、正しい見解をもつ( 正見)、正しく思惟いする( 正思)、正しい言葉を使う( 正語)、正しい行ないをする( 正業)、正しい生活を送る( 正命)、正しく努力する( 正精
進)、正しく思念する( 正念)、正しく瞑想する( 正定)の八正道を実践すること、そしてそして四諦です。
記事提供元:ラブすぽ
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