アニメ『シンカリオン』は大人もハマる!敵を仲間にする主人公の人生観
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子育てガイド斎藤さんが、仕事に子育てに奔走する大人に観てほしいと紹介してくれたのは、テレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』。子どもに見せていたはずが、成長していく主人公の言動が、意外にも大人の自分の心に刺さったのだとか。
イチオシスト:斎藤 貴美子
美容・健康、ファッションが得意なコピーライター/ディレクター。日本酒ソムリエ「唎酒師」の資格を取得。出産後、子育て系NPO団体等への取材から、育児問題を認識。ママ系サイトでコラムを執筆し、育児サバイバル術を発信。All About 子育て ガイド。
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別名「深夜31時のアニメ」とも
子どもたちから熱烈な支持を集めたテレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』をご存じでしょうか。実在の新幹線がロボットに変形し、少年少女が日本の平和と安全を守るお話なのですが、実はこのアニメ、子どもたちだけでなく大人にも人気があります。朝7時に放送されていたため、まるで大人が見る深夜アニメの延長かのように、「深夜31時のアニメ」とも言い換えられるほど。新幹線が変形するロボットアニメ。JR東日本が監修 ©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS
ママ友や同僚と「分かり合えない!」ときもある
私たち子育て世代が子どもだったころと世界は様変わりしています。インターネットで簡単に世界の人たちとつながることができ、人種の差、男女の差を埋める動きが活発になり、表面的なパーソナリティで個人を判断するより、信条や主義など、気持ちの部分でつながるようになってきました。 今日本では、さまざまな国籍やセクシュアリティ、障がいのあるなし、そして人生観までもがぶわわ~とむき出しになり、ダイバーシティの名のもと、自分と違った人たちとどう一緒に生きていくかの試行錯誤が続いています。ものすごく身近なコミュニティである親戚、ママ友、会社の同僚や上司にだって、分かり合えない人がいたりして、「どうしたらいいんじゃい!?」と悩ましいこともあるでしょう。タフなメンタルで対話をのぞみ続ける
分かり合えない人がいたとき、どうしたらいいか? それを教えてくれるのが、『シンカリオン』の主人公・ハヤトくんです。彼は、敵にさえ身体を張って「対話」を求めます。 「また戦うことを選んでも、剣を折り続ける。銃で来るなら、そっちの玉がなくなるまで耐え続ける。オレは君たちが話す気持ちになるまで言葉のない対話を続ける。オレたちにはかなわないと分かるまで。(中略)それまで絶対あきらめないから!」 (『新幹線変形ロボ シンカリオン』より) なんという粘り腰。現実では、苦手な相手と向き合うには莫大な労力を必要とし、ときに自分の器が壊れてしまいます。けれどハヤトくんは、分かり合うことを諦めない根気強さを持っています。 それは、人間関係の構築のみならず、子育てや仕事、外交に、生き方すべてに通用するタフさでもあります。ハヤトくんはそのタフさで、第一話からどんどん強くなって大人の階段を上り、皆を引っ張っていく存在へと進化しました。その様子が気持ち良いのです。「俺は絶対に止まらない!」と熱く敵と戦うハヤト(第27話より) ©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS
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