イギリス発「リーペリンウスターソース」のおすすめの使い方とは
味付けに使ったり、隠し味にして料理に深みを出したりと、さまざまな用途に使えるウスターソース。イギリス在住のアサヒさん曰く、その原点とも言うべきリーペリンソースは「日本のウスターソースとも異なり、独特の旨味、酸味がある」んだとか。そのおすすめの使い方を教えてもらいました。
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イギリス・ウスターシャー地方の薬剤師リー氏とペリン氏によって完成されたと言われている、ウスターソースの原点
どことなく日本のウスターソースに味は似ていますが、日本のものが甘口なのに対し、こちらはピリ辛感のあるソースです。
アンチョビ、各種スパイスを加え、旨味成分を凝縮
アサヒさんが作ったイギリスの家庭料理・コテージパイ。日本で言うところのポテトパイで、リーペリンソースが欠かせない調味料
このソースにもモルトビネガーが使われていて、ほかにアンチョビや各種スパイスを加えているので、日本のウスターソースよりも酸味が強く、甘さ控えめでピリ辛。誕生したのは1830年代まで遡りますが、いまだにレシピは公開されていません。
イギリス料理の味付けは結局、塩コショウ。せいぜいハーブで香りづけするくらいで、和食のように旨味成分がありません。
その旨味を補う数少ないアイテムとして、イギリス料理によく使われるのがこの「リーペリンソース」なんです。このリーペリンソースで一番美味しく作れるのは、ハンバーグのソース。
このソースを料理教室で紹介したら、受講者の方々に“飲むソース”と言われたくらいです。もちろん日本のウスターソースでもできますが、やっぱりリーペリンを使ったほうがピリ辛感があるとてもおいしいソースになります。
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ディップソースや、トマトジュースの隠し味、チーズトーストにも
アサヒ家の“大人のお子様ランチ”。リーペリンソースを使ったハンバーグの肉種とそのソース大人仕様の味わい
また調味料に留まらず、ウチでは焼売や豚まんをいただくときに、これにからしを入れます。からし醤油ではなく、からしウスターソースで食べるんです。もちろん、日本のウスターソースではなく、このリーペリンを使うとものすごくおいしいんですよ。
やはり、日本のウスターソースとは似て非なるもの。日本のソースは甘みが強くて酸味が弱い。リーペリンはその反対で、酸味が強く、甘みが控えめです。ほかにも、ウチではブラッディ・メアリーを飲むときに、このソースを入れます。朝食のトマトジュースにも少し入れたりしますね。
あとはチーズトースト。チーズを載せて、焼いてタバスコをかけたりしますが、このソースを焼いたチーズトーストにかけるとすごくおいしいんです。ウチの主人はウェールズ出身なんですが、ウェールズには「ウェルシュレアビット」という料理があります。これ、ウェールズのホントはラビッドだったのが、年月によりレアビットに名前が変わっちゃったんです。
そしてこの料理名には、イギリス人から見た揶揄が入っているんですね。僕たちは貧しくてもうさぎの肉なら食べられる。でもウェールズの人たちは、うさぎの肉すら食べられない。彼らの肉はチーズだって。
つまりウェールズのチーズトーストのことを「ウェルシュレアビット」って名付けたんです。この料理はビールでフォンデュのように溶かしたチーズをパンの上に載せて、リーペリンソースをたっぷりとかけて食べる料理なんです。
DATA
明治屋┃リーペリン ウスターソース
原材料:醸造酢、糖類(砂糖、糖蜜)、野菜・果実(タマリンド、たまねぎ、にんにく)、アンチョビ、食塩、香辛料、香料
内容量:290ml
原産国名:イギリス
文:土田貴史
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