「Nintendo Switch2」「ROG Ally」画質比較!ガジェットマニアが本音でレビュー!
発売されたばかりの「Nintendo Switch2」。旧モデルからの進化ポイントなども話題ですが、他のゲーム機種と比べて画質や動作にどれほど差があるのか、気になりますよね。今回は、ガジェット製品に詳しいワタナベカズマサさんが「ROG Ally」との比較検証の様子を紹介してくれました。気になる方は是非チェックしてみてください!
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「Nintendo Switch2」「ROG Ally」画質比較レビュー!

画像出典:ワタナベカズマサさん (https://www.youtube.com/watch?v=1xl46VlsPI4)
まだまだ入手困難ではあるものの、旧作を上回る勢いで大人気の「Nintendo Switch2」。今回は、他社モデルの「ROG Ally」と同じゲームをプレイした場合の画質や動作の違いを検証してみました! 「ROG Ally」は初代モデルになりますが、他社製品と比べた時にどれほど違うのか気になるという方は是非チェックしてみて下さい。
「Nintendo Switch2」「ROG Ally」の基本情報

画像出典:ワタナベカズマサさん (https://www.youtube.com/watch?v=1xl46VlsPI4)
「Nintendo Switch2」は、CPUにはNVIDIAのカスタムプロセッサー(ARC ATEX A78C 8コア)、GPUにはDLSS対応のNVIDIA AGPUを搭載しています。メモリは12GB、画面サイズは7.9インチで1080p、120Hzのリフレッシュレートに対応しており、ベゼルが狭く、薄型で軽量という点でハードウェアの完成度が高いです。内蔵ストレージは256GBです。「Nintendo Switch2」はゲーム機として、ゲームタイトルの起動が早く、手軽に遊べる点が魅力です。
一方、「ROG Ally」は通常価格が約109800円(税込)と、49980円(税込)の「Nintendo Switch2」の約2倍の価格設定です。CPUにはAMD Ryzen Z1 Extreme、GPUにはAMD Radeon Graphicsを搭載し、メモリは16GBです。画面は7インチで1080p、120Hzに対応しており、内蔵ストレージは512GBとSwitch2の2倍です。ROG AllyはUSB-C端子からThunderbolt接続でモニター出力が可能で、外付けGPUも接続できます。OSにはWindowsが入っており、実質的にPCとして利用できる点が特徴です。
今回比較検証するタイトルは、CD Projekt Red開発のオープンワールドRPG「サイバーパンク2077」です。今回は「Nintendo Switch2」リリースに合わせて発売された「サイバーパンク2077 アルティメットエディション」(拡張パック”仮初めの自由”を含む完全版)を購入しました。セーブデータは共有できないため、新たなセーブデータで検証を進めます。
「ROG Ally」のロード時間・動作性を検証!

画像出典:ワタナベカズマサさん (https://www.youtube.com/watch?v=1xl46VlsPI4)
まずは「ROG Ally」で「サイバーパンク2077」をバッテリー駆動の携帯ゲームモードで起動しました。起動からゲーム画面表示までのロード時間は40秒程度でした。そこからニューゲームを開始し、実際にゲームが始まるまでのロード時間は1分12秒かかりました。
ゲーム開始直後の動作を確認したところ、FPS(フレームレート)は10FPS前後と非常に厳しく、快適なプレイは難しい状態でした。解像度は1080pでしたが、グラフィックプリセットがカスタム(中設定相当)では動作が重い印象でした。
グラフィックプリセットを「中」に設定してみたところ、FPSは23FPS程度でした。反射などのグラフィック自体は非常に綺麗でしたが、バッテリー駆動では動作が重く、快適とは言えない印象です。
「ROG Ally」は高パワーながら電力消費が大きく発熱が気になる点がデメリット
次に、グラフィックプリセットを”低い”に設定したところ、FPSは30FPS程度まで改善され、ある程度快適にプレイできるレベルになりました。画面が小さいこともあり、低いプリセットでも十分に綺麗に感じられます。車を運転してみたところ、運転中のFPSは25FPS程度で、激しい動きの際には20FPS前後まで落ち込むこともあり、カクつきが見られました。
バッテリー駆動の「ROG Ally」で快適にプレイするためには、動作モードの変更が必要だと感じられました。ターボモードに切り替えたところ、FPSは30前後を安定して維持し、非常に滑らかに動作しました。戦闘時も30FPSを超えており、ターボモードであれば快適にプレイできることが分かりました。
ただし、ターボモードはバッテリー消費が非常に激しく、目に見えてバッテリーが減少します。そのため、長時間安定してプレイするには常に充電しながら使用する必要があるでしょう。電源を確保できる状態であれば、ターボモードでより快適なゲームプレイが可能です。
ファンノイズについては、ターボモードでは47dBと大きめですが、本体温度は最高で49.4度と、画面側がかなり熱くなる傾向が見られました。「ROG Ally」は高いパワーを持つ反面、電力消費が大きく、発熱も伴うことが分かりました。
「Nintendo Switch2」のロード時間・動作性を検証!

画像出典:ワタナベカズマサさん (https://www.youtube.com/watch?v=1xl46VlsPI4)
次に、「Nintendo Switch2」で検証しました。「Nintendo Switch2」はコンソールゲーム機であるため、グラフィック設定は細かくないものの、フレームレートやグラフィックの差は確認できます。FPSは直接表示できないため、見た目での判断になります。
プロコントローラーを使用してニューゲームを開始し、キャラクター選択からゲーム起動までのロード時間は、「ROG Ally」の1分12秒に対し、「Nintendo Switch2」は42秒57と大幅に早く、ロードの速さに驚きました。コンソールの最適化がしっかりとされていると感じられます。
ゲーム起動直後の動作は、「ROG Ally」と比べて圧倒的に滑らかで、30FPS以上は出ていると判断できました。カクつきもなく、非常に安定しています。カメラを動かしても問題なく、グラフィックは地面のテクスチャなどもリアルに表現されており、快適にプレイできる印象でした。
「Nintendo Switch2」のグラフィック設定は非常にシンプルで、「クオリティ」か「パフォーマンス」の2択です。初期設定の「クオリティ」モードでも十分滑らかに動作しており、特に問題はありませんでした。バッテリー駆動でのテストでしたが、バッテリー残量は98%からスタートし、長時間のプレイでも急激な減少は見られませんでした。
ただし、「クオリティ」モードでは、遠くの文字やビルなどが若干ぼやけて見えることがあります。試しに「パフォーマンス」モードに切り替えたところ、さらに滑らかになり、40FPS以上出ている可能性も感じられましたが、画質の劣化がかなり顕著になり、細かいテクスチャがぼやけるため、個人的には「クオリティ」モードが好ましいと感じました。
「Nintendo Switch2」は「ROG Ally」よりも安定して動作しましたが、時折カクつく瞬間もありました。理由としては、サイバーパンクのゲーム自体が重いことが伺えます。街中の人や車の出現数は「ROG Ally」よりも少なく感じられ、グラフィックもレトロなSFアクション映画のような印象を受けました。
しかし、快適性はしっかりと担保されており、極端にカクつくことはありませんでした。特筆すべきは、プレイ中のファンの音がほとんどしないことです。「ROG Ally」と比較して消費電力が低いため、本体からの発熱もほとんど感じられず、静音性も高いことが分かりました。
「Nintendo Switch2」「ROG Ally」どっちが安定している?

画像出典:ワタナベカズマサさん (https://www.youtube.com/watch?v=1xl46VlsPI4)
総合的に見ると、「Nintendo Switch2」の方が快適にプレイできる印象でした。画面が大きいこともあり、純粋に綺麗に見える点もプラスです。バッテリー消費も緩やかで、発熱も抑えられていることから、携帯ゲーム機として非常に優れたパフォーマンスを発揮していると言えるでしょう。

画像出典:ワタナベカズマサさん (https://www.youtube.com/watch?v=1xl46VlsPI4)
両機種のグラフィックの違いをより明確にするため、同じ場所に移動して比較を行いました。肉眼で確認すると、「ROG Ally」の方が描写が細かく、解像度が高いことが明らかでした。遠くのビルなども鮮明に描写されています。一方、「Nintendo Switch2」は解像度が低く、テクスチャの粗さが見られ、遠景が若干ぼやけている印象です。大規模な負荷がかかるゲームでは、「ROG Ally」のグラフィック性能の高さが際立ちました。
ワタナベカズマサさんのYouTubeチャンネル:
マジ?ニンテンドースイッチ2とROG Allyでグラフィック比較した結果…
【まとめ】「Nintendo Switch2」「ROG Ally」は”強み”が異なる!

画像出典:ワタナベカズマサさん (https://www.youtube.com/watch?v=1xl46VlsPI4)
「ROG Ally」を電源に接続した状態でターボモードでプレイすると、非常に滑らかに動作し、快適性も向上します。ただし、電源接続時でもバッテリー消費が激しいため、長時間プレイするには注意が必要です。「ROG Ally」はモニターにUSB-Cケーブル1本で接続でき、鮮明なグラフィックで遊べる点も強みです。地面の反射なども非常に綺麗で、35FPS程度を安定して維持していました。
一方、「Nintendo Switch2」をドックに接続してテレビモードでプレイした場合、携帯モードよりも鮮明さが向上しました。テレビモードの「クオリティ」設定では、解像度が明らかに増しており、遠くの文字や看板もくっきりと見えます。FPSは30前後になりますが、滑らかさは保たれています。ドック接続時の画質と安定感は「Nintendo Switch2」の大きな強みであり、携帯モードとテレビモードの使い分けができる点は「Nintendo Switch2」ならではの利点です。
比較検証した結果、両者の強みに差が出る結果になりました。利点やメリットも異なるので、どちらかを購入する場合は、プレイ環境や譲れないポイントで選ぶのがおすすめです!
DATA
任天堂┃Nintendo Switch2
ROG┃ROG Ally
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