キャンプ系YouTuber「FUKU」さんが語る!商品開発のやりがいや苦労とは
アウトドアブームに伴い、YouTubeでもギアの紹介やキャンプの様子を上げている方が増えました。その中でも特に人気のあるのが、ギア紹介や商品開発を行っている、登録者数32万人越えの人気YouTuber「FUKU」さん。イチオシストアから販売した「ペグハンマー」の開発から制作までの道のりや、動画投稿への想いなどをお伺いしました。
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登録者数32万人越え!「FUKU」さんに聞いた商品開発のこだわりや想いとは
FUKUさんとイチオシが共同開発した、完売するほど人気の「ペグハンマー」
今回インタビューを行ったのは、イチオシ公認YouTuberの「イチオシスト」でもあるキャンプ歴16年のFUKUさん。オリジナルのキャンプギアを開発するほどアウトドア好きとして知られていますが、そのきっかけや経緯はなんだったのでしょうか。人気YouTuberが語る、商品開発のやりがいや苦労、ファンである視聴者への想いとは? また、イチオシと共同開発した「ペグハンマー」の制作話についてもお伺いしました。
イチオシストProfile
画像出典:YouTube/FUKUさん(https://www.youtube.com/channel/UCqu5_zgnVshzZ99gWbqBcyw)
アウトドア系YouTuberの「FUKU」。チャンネル登録者数は32.2万人。(2022/6/29時点)
2020年にYouTubeチャンネル「FUKU」を開設。偶然『ヤドカリグリル』を紹介したところ、アウトドア用品の製造販売を行っている企業『CGK』から声をかけられてキャンプ用品の開発を行うようになる。メインチャンネルではアウトドア商品の紹介を、サブチャンネル「FUKUパート2 キャンプギア開発への道」では、オリジナル商品の開発から販売するまでの道のりを紹介している。
商品制作を始めるきっかけ
画像出典:YouTube/FUKUさん(https://www.youtube.com/watch?v=yo_1wzGxn_k&t=3s)
ー現在たくさんの商品を企画、進行しているFUKUさんですが、商品制作を始めるきっかけを教えてください。
FUKUさん:「『ヤドカリグリル』というギアを偶然紹介したところ、視聴者さんの反応が良くて結構売れたのですが、そこでアウトドア用品やキャンプ用品の製造販売を行っている、『CGK』という企業から2020年に連絡をもらったことがきっかけです。」
「提供された商品を紹介する企業案件は普段は受けていないのですが、オリジナル商品のみでお仕事をさせていただくことになりました。⾃分のスタンスを理解してくれて、⼀緒にキャンプに⾏くこともあるほど良い関係を作れるようになりました。」
━CGKさんからのお声がけがきっかけとなり、商品開発へ携わるようになったのだそう。では、商品アイデアはどこから湧いてくるのでしょうか?
商品アイデアはどこから?
画像出典:YouTube/FUKUさん(https://www.youtube.com/watch?v=6fXrJoL99nc&t=999s)
ーたくさんキャンプギアをレビューされているFUKUさんなので、色々なアイデア商品をご存じかと思うのですが、FUKUさんはどのように商品案を考えていますか?
FUKUさん:「自分は、YouTubeで面白いものを紹介したいという思いが強いんです。『紹介した商品でキャンプを始めました』とユーザさんから声をいただき、⼈の役に⽴てた実感が嬉しかったですね。そこからキャンプギア紹介のスタンスに変わったのですが、CGKさんと話すうちに、モノづくりへの思いが強くなりました。さまざまなキャンプギアを触っていくうちに、『こういうのが欲しい』という案が浮かぶようになってきました。」
「視聴者さんとのコミュニティや関係性が出来上がってからは、『役に立ちたい』という思いが強くなったんですよね。『初心者にはこういうものがあったほうがいいかな?』という具体的な案が、視聴者の声や自分のこれまでの経験から浮かんでくるんです。」
ー視聴者さんの声をオリジナル商品に反映させているFUKUさん。では、オリジナル商品へのやりがいやモチベーションの保ち方はどのようにしているのでしょうか。
商品制作のやりがいやモチベーション
ーFUKUさんのように、こだわりがつまった商品制作は時間がかなりかかって体力も必要かと思うのですが、商品制作のやりがいはなんだと考えていますか?
FUKUさん:「コアなユーザーだけでなく、一般的な感覚を持った人を大切にしたいという点がやりがいに繋がっていると感じます。キャンプを始めるためにお金がかかるなら、別にやらなくていいと考える人が多いと思うんです。そういった方たちにも『キャンプに興味を持ってもらいたい』という思いがモチベーションとなっています。」
「自分はモノから入るタイプなので、無理してでも1番いいものを買ったりしていて……。機能もよくてワクワクするような、商品にロマンを感じるようなギアかどうかというところが重要だと思っていたのですが、やはり視聴者の多くは、安くて手軽でかつ品質がいいものを買う人が多いんじゃないかということを、動画を上げるうちに実感したんです。オリジナル商品では『買いやすい価格設定』というところも重視しているので、『こんなに良い商品なのに思ったより安い!』というコメントが来たら嬉しいです(笑)」
「視聴回数はメインより少ないんですが、コメント数は試作品を紹介する動画の方がよっぽど多かったりするんですよね。自分でアピールしていくのが苦手なので、視聴者のほうから参画してくれるのは、良い循環になっていると思います。」
「また、協力してくれる企業にもプラスの利益がないとやる意味がないので、視聴者目線でのモノづくりに協力してくれる企業さんとお仕事をしている感じでしょうか。」
商品の良さをファンに伝えるには
画像出典:YouTube/FUKUさん(https://www.youtube.com/watch?v=6fXrJoL99nc&t=999s)
ー商品開発へのアツい想いを語ってくれた「FUKU」さん。サブチャンネルでは忖度なくレビューをしているそうですが、商品を魅力的にみせるために工夫している点についてお伺いしました。
YouTubeチャンネルでの魅せ方は?
画像出典:YouTube/FUKUさん(https://www.youtube.com/watch?v=-xMGUYVmlHE)
ーFUKUさんのYouTubeチャンネルでのオリジナル商品の見せ方の特徴は、キャンプをしたことがない人でも「購入したい!」と思うような動画だと感じているのですが、ファンに対して商品の魅力を伝えるときに心がけていることはありますか?
FUKUさん:「試作品の紹介でも変な意図を入れず、そのまま見せて単純に過程を紹介しているということでしょうか。いただいたコメントは開発している商品に反映させたりもしています。メインチャンネルの方は、自分が単純に面白いと思って購入したものを紹介しているので、別の意味で熱意を持って紹介している感じです。」
ーサブチャンネルで視聴者からもらったコメントをそのまま商品に反映させるなど、ファンとの繋がりを大切にしていることがよく伝わってきます。また、動画ではオリジナル商品でも試作品と他社製品を比べてテストするなど、本音の動画作成が伺えます。そこで、商品制作において課題だと感じていることについてお伺いしました。
商品制作においてFUKUさんが考える課題
ーやはりオリジナル商品開発は自身のこだわりと実現性など、課題がたくさんあるかと思うのですが、たくさん商品制作を並行して行っているFUKUさんが考えるオリジナル商品開発における課題はありますか?
FUKUさん:「モノづくりが難しいというのはすごく実感をしていて……。例えば、品質管理で不手際があったときなどは、自分はその品質管理などまで手を出すことができないので、その辺が課題だと感じています。特に、新しくお仕事を始めるメーカーさんだと最初は緊張しますね。逆に品質管理がうまく行ったようなところとは、2回目もお仕事したいなという気持ちになります。」
━品質管理で不手際があった際に、自分が携われないところが課題だと感じるほどプロフェッショナルなFUKUさん。「イチオシストア」と共同で開発した「ペグハンマー」を作るうえで苦労した点はあったのでしょうか。
「イチオシストア」ペグハンマーの制作で1番苦労した点は
FUKUさんオリジナルペグハンマーの制作過程
ー約1年の制作期間の中で、1番苦労した点を教えてください。
FUKUさん:「苦労したのは、海外で作っているので仕方ないこともあるんですが、時間がかかったことでしょうか。そのときいいなと思ったものでも、1年経つと流行が変わったり、他のメーカーからいいものが出たりするので、スピード感も大事だと思います。」
━メーカーから続々と販売されるキャンプギア業界では、企画の進行スピードも大事なのだそう。では、1年の制作期間を設けたオリジナル商品「ペグハンマー」の反響はどうだったのでしょうか。
自分で開発したオリジナル商品販売後の反響
品切れになったほど人気のFUKUさんオリジナルペグハンマー
ー今までたくさんのオリジナル商品を販売されたと思うですが、販売後のファンからの反響はどのようなモノが多いのでしょうか?
FUKUさん:「ペグハンマーは、視聴者さんから『売り切れて買えなかった』という声も大きかったです。ギアケースは私の開発商品の中でも、特にご好評をいただいて全国の実店舗にも置いてもらえるようになりました。様々な媒体やSNSで話題にしていただいたこともあって販売数がずっと伸びています。ナイフなどの長いものと、様々な大きさのキャンプギアをまとめて入れられるケースは他になかったので、そこが理由だと思います。小売店にも評価してもらえたところは嬉しかったです。」
━即完売したペグハンマーを惜しむ声もあったほど、FUKUさんのオリジナル商品の人気の高さが伺えます。次の商品への期待も高まりますね。
今後はどんな商品を制作したいですか?
大ヒットのギアケースのLサイズを開発中
ーギアケースや五徳など様々な商品の制作をされていますが、今後FUKUさんが制作したい商品を教えてください。
FUKUさん:「今ほかで作っているものを除くと、1本で何役にもなるマルチツールや飯盒あたりを考えています。安いマルチツールは、いいものと比べてイマイチな点があると感じているので、冒険倶楽部のような価格も使いやすさもそろっているものを作ってみたいです。」
━マルチツールはFUKUさんのファンだけでなく、アウトドア好きの皆さんも楽しみな商品になりそうですね。最後に読者へのメッセージをお伺いしました。
読者へのメッセージ
ー最後に読者へのメッセージをお願いします。
FUKUさん:「いつもイチオシの記事を読んでくださってありがとうございます! キャンプの面白い情報発信とともに、面白いギア開発にもさらに挑戦していけたらと思うので、これからも応援よろしくお願いします。」
開発中のマルチツールや飯盒ついての情報は、 FUKUさんのYouTubeチャンネルをチェックしてみてください。 また、この記事への感想やFUKUさんへのメッセージは 「#イチオシストインタビュー」をつけてツイートしてください!
またイチオシではイチオシストの動画投稿へのこだわりや、ストーリーをインタビュー形式で発信したいと考えています。インタビューを受けてみたい!という方はichioshist_contact@corp.allabout.co.jpまでご連絡ください。
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