歴史のなかを生き抜いてきた「銀器」職人が作る1点ものを日常のワンシーンに
日本の伝統工芸品の一つ、「銀器」。日常では触れることが少ないかもしれませんが、失われてはいけない文化でもありますよね。今回は、銀器職人の上川さんが、その銀器の魅力について語ってくれました。食器や贈答品など、「少し特別な物が欲しい」というときにぴったりなのだそうです!
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【この記事は、イチオシスト自身が企画開発に携わる「モノ・サービス」について、開発者だからこそ知るイチオシポイントや開発への想いを教えてもらうインタビューコーナーです】
江戸時代から続く伝統工芸「銀器」。新型コロナウイルス蔓延を機に、伝統継承をどうすべきか考えるようになりました。今まで伝統工芸に馴染みがなかった方にも、銀器の魅力を広く魅力を広めていきたいと思います。
江戸時代から伝わる伝統工芸「銀器」の職人は現在東京下町に数名しかいません。江戸時代より受け継がれる技術技法を駆使し、現在は経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京の伝統工芸品、台東区の伝統工芸品として、純銀スプーンや、指輪、根付など時代にマッチした銀器を製作し、オーダーメイドも行っています。
コロナが蔓延し、主な卸先である百貨店は営業停止になってしまったり、観光で来てくださっていた方の体験教室がなくなるなど、当時の売り上げは半分以下になりました。同時に情勢が不安定なため材料は高騰。これから続けていくためにはどうしなければいけないのかを考えるきっかけとなりました。
まずは多くの人に銀器を知ってもらい、関心を持っていただくきっかけをつくりたい。そのために、お客様との関わりを大事にしながら、銀器制作の体験をもっと多くの方にしていただきたいと思うようになりました。観光でも足を運びやすく気軽に銀器制作の体験ができ、銀器の認知が広がればありがたく、ゆくゆくは次世代の若手職人の育成や伝統工芸の継続に繋がると考えています。
使うごとに味わいが出る、何代にも渡って使い続けられる銀器
銀器の魅力は、長く使い続けられること。つまり使う人によって育てていただくことができる工芸品であるということです。銀は表面上の経年変化はしますが、半永久的に形が残る素材なのです。金属のなかでも柔らかい素材なので、表面を軽く拭くなどの手入れをしていただくことで味わい・風合いが出て「いぶし銀」になります。使う人とともに変化する、それが銀器の魅力ですので、飾りとして置いて見た目を楽しむというより実用的に使っていただきたいです。
贈答品や、お祝いの記念品にも最適な銀器
江戸時代からの伝統技法を継承する職人が、一つ一つ手作りで仕上げる銀器はまさに特別な一点ものです。そして銀の機能的には抗菌作用もあるため、お祝いの贈答品にもぴったり。ヨーロッパでは銀のスプーンは縁起が良く、銀のスプーンをくわえて生まれてきた子どもは幸せになるという言い伝えがあります。日本の伝統も感じることができる日伸貴金属の純銀のスプーンは、出産祝いとして人気です。また退職や還暦祝いに純銀タンブラーを贈るととても喜ばれます。イニシャルを入れてその人だけにカスタマイズすることも可能です。
美しくて実用的、そして作り手の思いを込め銀器を、手に取ってください
これまで銀器を使ったことがない方、馴染みがない方に、もっともっと銀器の魅力を知っていただきたいと思っています。日本の伝統工芸として固いイメージがあるかもしれませんが、現代の生活にマッチする銀器がたくさんありますので、日本の誇れる伝統技法を感じていただけると嬉しいです。
DATA
有限会社 日伸貴金属
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