モンベル 「U.L.フォールディングポール100」は軽量139g!安くて高品質
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モンベルのトレッキングポール「U.L.フォールディングポール100」は重量139gで価格5170円(税込)という超軽量で低価格ながら、折り畳みも可能で高品質。元登山店店員でアウトドアギアマニアのYouTuber「登山キャンプ ‖ たかくらや」こと、ハイカーたかくらさんは、「高品質・安さ、半端ないのでぜひお試しください」とイチオシ。使い方から、登山中の持ち方までたっぷり紹介!
イチオシスト:ハイカーたかくら
※記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。
■モンベルのトレッキングポール 「U.L.フォールディングポール100」は軽量でイチオシ
元登山店店員でロングトレイルハイカー、そしてアウトドアギアマニアのYouTuber「登山キャンプ ‖ たかくらや」こと、ハイカーたかくらさん。
たかくらさんはモンベルのトレッキングポール 「U.L.フォールディングポール100」を高評価。「自分の身長からすると少し短めのもの」で、「セオリーより短いもの」ながらおすすめしたい理由があるのだとか。
今回は、たかくらさんの動画情報からモンベルのトレッキングポール「U.L.フォールディングポール100」のおすすめポイントや、登山でのポールの握り方や紛失対策などを紹介します。
※以下は、登山キャンプ ‖ たかくらやさんの動画を文字おこしして再編集しています。
登山キャンプ ‖ たかくらやさんのYouTubeアカウントはコチラ!
「セオリーより短いものを選択した理由や、この道具の素晴らしさについていろいろとお話ししてまいりたいと思います。自分はいろいろと使ってきたんですけれども、究極”竹”に行き着いた時代があったんですが、今はちょっとまた新調して、収納できるものを選びました。
そしてこれが向く人っていうのは、シンプルなスタイルで身軽に長く歩きたいハイカーさんですよ、みたいな話をしてまいります」(たかくらさん)。
■「U.L.フォールディングポール100」に行き着いた理由は海外での竹使用経験
以前、モンベルのトレッキングポール「U.L.フォールディングポール113」を使用して、ニュージーランドのロングトレイル、Te ARAROA(テ・アラロア)に挑んだたかくらさん。その思い入れのあるポールを紛失し、途中から竹を使用して歩くことになり、そこで短いポールの快適さに気づかれたそうです。
「U.L.フォールディングポールの113っていうのを持って、海外の旅に出かけたんですよ。思い入れのあるポールです。テ・アラロアというニュージーランドの3,000キロのロングトレイルに出かけた時に、だいぶ序盤でなくしてしまって。その後、竹を現地でできた友人にもらって、それで2,500キロくらい歩いたんですよ。まあ竹も非常に良かったんですけれども、やっぱり収納できないというところがあるので、これ(U.L.フォールディングポール)なんかすごくいいなと思いました」(たかくらさん)。
だんだん短くなっていく竹に、逆に使いやすさを感じたそうですが、収納面は不便。他にも「(竹は)ひっかけリスクのある険しい環境には不適」という点もあるそうです。
おすすめポイント①細くて超軽量!総重量149gのウルトラスリム
「U.L.フォールディングポール」は、その名に「U.L.(=Ultra Light)」とあるように、超軽量なのが魅力。さらにしっかりした作りなので、ロングトレイルにも向いているとのこと。
「とっても細いのが特徴的なんですけれども、超軽量で、なおかつ合成はしっかりとしている、ロングトレイルに向いたものになります。岩稜帯(がんりょうたい)とかに行く時は、もう少し硬い、太めのやつがあったりするといいんですけれども、自分の活動においてはすごくいい道具だなと思っております」(たかくらさん)。
気になる重量は139g。ポイントプロテクター、バスケットを含めた総重量は149g。
「ポイントプロテクターというゴムの部分ですとか、バスケット部分を入れると149g というデータになりますね(ポイントプロテクター:植生や木道の保護、バスケット:ぬかるみで止まるようになる)。実際計測してみたら若干の差異が出たんですけれども、それぐらいの重量のものになります」(たかくらさん)。
また、素材はアルミニウム合金シャフト。
「アルミの特性、比較的軽い金属になりますので、バックパックに忍ばせておく時に荷物になりにくい」のだとか。軽くて丈夫なのは嬉しいポイントです。
おすすめポイント②収納サイズ31センチ!パッキングに最適
また、モンベル「U.L.フォールディングポール100」は、収納性に優れているのもおすすめポイント。簡単に小さく折りたためるので、パッキングの際に便利なのだそう。
「夏は岩々したエリアに行く可能性もありますので、こういった物であればパッキングもしやすいというものになります。バックパックの中に余裕で入っちゃうという感じですね」(たかくらさん)。
収納サイズは31センチメートル。かなりコンパクトになります。
また、折りたたむ時にシャフトと干渉しない半円状バスケットが使用されているため、収納しやすい長さに折りたたむことができます。折りたたんだ時は、グリップ下部のベルクロテープでまとめましょう。
おすすめポイント③シンプルな動作で、「行動が速くなる」
モンベル「U.Lフォールディングポール100」をおすすめする中で「行動が速くなる、っていうのがいちばん気に入っているポイント」と話すたかくらさん。
ポールの組み立てがとてもスピーディーにできるのが魅力なのだとか。「フォールディング・システム」と呼ばれる構造に関連する組み立て方も説明していらっしゃいます。
「どんな構造なのかというと、ここ(ポール)の部分にまきまき(ベルクロテープ)があるんですけど、これを取ってもらって伸ばします。ヌンチャクみたいになるんですけど、モンベルって書いてある(シャフト)部分を持って引っ張ってあげると、固定できるっていう。これでもう一気に使える、いきなり使える!」(たかくらさん)
シャフト部分を伸ばすだけで、自動的にラチェットボタンがロックされ、簡単かつすばやく組み立てることが可能。逆に折りたたむ時は、ラチェットボタンを押し込み、ロックを解除します。
なお、ラチェットボタンの耐久性については、「(U.Lフォールディングポール)113を使っていた時期に耐久性が十分であることを確認済み」とのこと。
おすすめポイント④長さの調節不可なシンプル構造は、トラブル回避やスピーディーさに貢献
また、たかくらさんによれば、長さ自体はグリップの持ち方で調整可能なので、「長さの調節できないこと」自体はデメリットに感じないそうです。「『長さの調節できなくないですか?』ということを言われたりするんですよね。テレスコピックシステムというと、ひねっていって内側で止まるようにしたり、ラチェットで外側からパチって止めたり、いろんなものがあるんですけれども、(U.Lフォールディングポールは)構造的に最もシンプル。イコール、パーツが少ないことがトラブルリスクが減ることにもつながります。逆に、いろんな構造の長さ調整のあるポールっていうのは固着などのトラブルが起こりやすかったりもするので。もちろん好みとかにもよるんですけれども、自分はこれ、すごく気に入っています」(たかくらさん)。
長さの調節をしたいときは次のように持ち方を変えているそうです。
「グリップが長く取られていますので、長く保ちたいときは上のほうを持てばいいですし、短く持ちたいときは下の方を持てばいい。なので、地面の状況、登りなのか下りなのかで(グリップの)どこを持つか、(ポール全体の)長さを決めるっていう。地面への距離を決めることができるというところで、やはり行動が速くてシンプル(=壊れにくい)。これが自分がこれを使っている理由になります」(たかくらさん)。
確かに、登るときと下るときでは地面との距離が違ってきます。地面との距離にあわせてポールのグリップの持ち方を変えれば、歩きやすくなりそうです。
「下り坂である時は、ちょっと先の方をつきますので長めに持ってもらって。登りになった時っていうのは少し短め、地面が下りの時よりも近くなりますので短めにもってもらって前をつく、という感じですね」(たかくらさん)。
とは言え、ポールは「あくまでバランスの補助。歩行リズムのためのもので体重をかけ過ぎるのは推奨しません」 とのこと。使用する際は注意が必要です。
■トレッキングポールを使うコツは「まずは慣れること」
「トレッキングポールって使い方に慣れないと、『ちょっとどういう風に使ったらいいかわからない』ということもよく伺ったりします」とたかくらさん。トレッキングポールを使いこなすには、まずは「慣れ」が重要になってくるのだそうです。
「自分がシーズンガイドとして仕事していた時なんかも、よくそういうことを伺いました。意外と『トレッキングポール持ってるけど、バックパックに差しっぱなしで、山歩いているときに1回も使わなかった』とか。結局、それはただの荷物になってしまうので、日頃から使っていただいて、慣れるっていうのがすごく大切かなと思っております」(たかくらさん)。
■トレッキングポールの種類選びは「自分なりの最適化」を楽しみながら模索して
トレッキングポールには様々な種類があります。
モンベル「U.Lフォールディングポール100」は「I型」と呼ばれるグリップ形状ですが、他にも「T型」などがあり、握り方も異なります。他にも、ポールを1本で使う人、2本使いする人も。いったいどうやって選ぶのが最適解なのでしょうか?
たかくらさんは「自分にとって最適なスタイルは人により異なります」と言います。
「他の動画で、自分はなぜこのI型グリップがまっすぐのタイプで1本で使っているのかって話しさせていただいたんですけれども。親鸞聖人ですとかJohn Z、松尾芭蕉ですとかいろいろね! ガンジーなんかもやっぱりI型1本使いなんですよ。そんなこともあって、自分は『きっとそれは千年の先に行き着いた結論なんだ』と思って(竹を)使っていたりするんですけれども。実際、けっこう1本でやりくりできているかなーというところもあったりします。
2本があった方がいいという方や、T型のグループの方が握りやすいという方もいらっしゃると思います。比較的、T型のグリップっていうのはなだらかな地形に向いていて、I型のものは立体的な操作がしやすいので、岩々した縦の動きがあるような、いわゆる岩稜帯ですよね、そういった環境でも支えていけるのかなというところになります。
また、I 型1本使う場合、シェルターに使う人はもう少し長いものが必要になると思います。自分はテントを使うタイプなんですけれども。そういったシェルターなどとの相性もあると思います。
いろいろ試して、そのプロセスも楽しみ、自分なりの最適化を模索するのも山の楽しみのひとつです」(たかくらさん)。
トレッキングポールの長さ選びは「肘が直角になるくらい」がセオリー
トレッキングポールの長さ選びのセオリーとしては、「肘が直角くらいになるのがよいと言われています。店頭で試せると思いますので、それぞれの長さを自分で確認のうえ感覚を比較してみてくださいね」とたかくらさん。セオリーに合った長さを選んだうえで、実際に現地で使ってみて、自分なりの最適化を模索するのがよいということですね。
■トレッキングポールの取り扱い方、2つのアドバイス
ご自身の失敗を通して、トレッキングポールを使う際に注意したい点のひとつに「紛失」を挙げるたかくらさん。対策として、ポールに識別するための目印をつけることが重要と語ります。
識別用のステッカーは、折り畳みの邪魔にならない中段に
「こういったトレッキングポールなんですけれども、山に持って行った時ですね、たまに、本当にごくまれに、山小屋の側に立てかけていたりですとか、公共のトイレ行って立ち寄った後になくなってるみたいな、誰かに間違えて持っていかれちゃったみたいなことがあったりもしますんで、自分なりのマークというかね、これ(ステッカー)をつけておきたいなと思います」(たかくらさん)。モンベル「U.Lフォールディングポール100」の場合、折りたたむ時に邪魔にならない場所に目印をつけます。
「収納するとき干渉するので、ここらへん(上段)にはつけられないんですよ。なので、中段につけようと思います。ちょっとしたマークなんですけど、ぜひお試しください」(たかくらさん)。
砂汚れや水気を除いてから保管
また、トレッキングポールのその他の注意点として、保管方法についても教えていただきました。「使った後は砂汚れや水気を除いてから保管しましょう。久しぶりに使うときにガチガチに固まっちゃっていることもあるので、気をつけましょう」(たかくらさん)。
今回ご紹介したモンベル「U.Lフォールディングポール100」をはじめ、様々な種類があるトレッキングポール。試行錯誤を楽しみながら、自分にあったトレッキングポールを探してみましょう!
■モンベル「U.Lフォールディングポール100」に関するQ&A
モンベル「U.Lフォールディングポール100」に関連する情報を編集部でまとめました。Q.取説やアフターサービスは?
取扱説明書については、モンベル公式HPの商品ページから確認することができます。
「U.Lフォールディングポール100」についても、組み立て方法やお手入れ方法など、詳細が載った説明書を閲覧・ダウンロードすることができるそうです。
アフターサービスについても、モンベル公式HPからカスタマー・サービスとして修理などを受け付けています。
なお、「商品の状態を正確に把握することができないため、電話やメールでの見積もりはお受けしていません」とのこと。
実物をモンベルのカスタマー・サービスまで送れば、修理の可否や料金、修理日数などを教えてもらえます。もちろん購入した店舗やモンベル各店に直接持参してもOK。
どちらにしても、「修理受付書」の添付が必須です。これはモンベル公式HPからダウンロード・印刷することができます。
Q.モンベルには他にどんなトレッキングポールがある?
モンベル「U.Lフォールディングポール」は4サイズ展開(100/105/113/120)となっています。重量や折りたたんだときの収納サイズも異なってきます。また、T型のトレッキングポールとしては「Tグリップ」シリーズ、I型とT型のどちらの機能も兼ね備えた「2-Wayグリップ」シリーズもあります。
購入の際は最新情報をご確認ください。
■【評価】モンベル「U.Lフォールディングポール100」はベストバイ!トレッキングデビューにおすすめ
「自分の装備全体との兼ね合いで考えていただいて、いろいろ道具揃えていくとても楽しいプロセスになると思います」と話すたかくらさん。
モンベル「U.Lフォールディングポール100」を実際に使用されて、そのクオリティやコスパについても満足されている様子。
「軽くて安い。安くてこの高品質っぷりはすごくいいと思いますね。高品質、リーズナブル。アフターサービスを含めると、同等商品いろいろと比較してもベストバイと言えるかと! ぜひトレッキングポールデビューされてみてはいかがでしょうか」(たかくらさん)
たかくらさんのYouTubeチャンネル「登山キャンプ ‖ たかくらや」は、山と旅、アウトドアのチャンネル。登山・ロングトレイル・キャンプ等に興味ある方は是非チャンネルをチェックしてみて。
DATA
モンベル┃U.Lフォールディングポール100
価格:5170円(税込/※執筆時:モンベル公式オンラインショップ価格)
素材:アルミニウム合金シャフト
重量:139g(149g) ※( )内はポイントプロテクターとバスケットを含む総重量
カラー:シルバー(SV)
サイズ:90~100cm ※ポイントプロテクターを含まない長さ
収納サイズ:31cm
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。