【H&M】アップサイクルとは?「CONSCIOUS(コンシャス)」製品に注目
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カラーコーディネートガイドの松本さんによると、「アップサイクル」というキーワードが注目されています。アップサイクルをファッションで楽しみたい人にイチオシなのがH&Mの「CONSCIOUS(コンシャス)」シリーズなのだとか。リサイクルポリエステル、リサイクルウールなどを、テクノロジーとデザインの力でアップグレードさせている、注目のアイテムもピックアップしていただきました。
イチオシスト:松本 英恵
パーソナルカラー、色彩心理、カラートレンド(流行色)などをふまえたカラーコーディネートの提案、カラーマーケティングやカラー監修などを行っています。似合う色、売れる色をテーマにしたコラムや講演もご好評いただいています。著書に『人を動かす「色」の科学』(サイエンス・アイ新書)などがあります。
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H&Mのコンシャス製品は、サスティナブルな素材で作られている
リサイクルポリエステル、リサイクルコットン、リサイクルウールなど、リサイクル素材を配合した衣料品が増えています。
素材を原料化する技術が高度に発達し、機能性やデザイン性が向上され、アップサイクルと呼ばれるようになりました。
アップサイクルは、環境にやさしいサスティナブルファッションのひとつ。今回は、H&Mの「CONSCIOUS(コンシャス)」の2020秋の新作から、イチオシのアイテムと、アップサイクルの最前線を見ていきましょう。
アップサイクルとは?
H&Mの素材に対するアプローチを示したビジュアル。衣類やアクセサリーが出来上がる前の素材の姿をビジュアルで表現しています
ひとつは、オーガニックコットン、オーガニックリネン、オーガニックウールなど、従来よりも環境に配慮して製造された天然繊維を使ったアイテム。オーガニックから連想されるのは肌触りや着心地のよさなので、どちらかといえば、ナチュラルでシンプルなデザインが多いようです。
もうひとつの方向性がアップサイクル。リサイクルポリエステル、リサイクルコットン、リサイクルウールなど、素材を原料化するテクノロジー(技術)が高度に発達し、広く一般に普及するにつれて、デザイン(色や形)により、元の製品よりも次元や価値を高めることが新たな目的となってきたわけです。
従来のリユース(再活用)やリサイクル(再循環)は、どちらかといえばゴミを減らすことに重点を置いた取り組みであるのに対して、アップサイクルはリサイクルによる製品のアップグレードが目的。
アップサイクルなアイテムにもシンプルなデザインはありますが、トレンド感のあるスタイリッシュなデザインが充実しています。
ライトベージュのジャケット
ツイル素材のジャケット。素材はリサイクルポリエステルとリサイクルウールの混紡(出典:H&M)
シンプル&ベーシックなデザインなので、きれいめにもカジュアルにも着まわせる優れものです。
ブルーブラックのスキニーデニム
リサイクルコットン混紡のスキニーデニム(出典:H&M)
ハイウエストで足首が見えるアンクル丈なのもポイント。スニーカーやブーツなど、シューズとのコーデを楽しめるデニムです。
ブラックのキルティングジャケット
表地も中わたもリサイクルポリエステル製のキルティングジャケット(出典:H&M)
スタンドカラーでフロントジップ。シンプルかつベーシックなデザインなので、長く愛用できそうですね。
ディープレッドのミモレ丈ワンピース
クレープサテン素材のワンピースは、リサイクルポリエステル製(出典:H&M)
H&M「CONSCIOUS(コンシャス)」は緑色のタグが目印
今回ご紹介したアイテムは、全てH&Mの「CONSCIOUS(コンシャス)」の製品です。H&Mは、2030年までにすべての製品の素材をリサイクル、もしくはサステナブルに調達された素材にすることを目標に掲げています。H&Mの「CONSCIOUS(コンシャス)」の製品の目印は、緑色のハングタグ。環境にやさしいファッションをとお考えの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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