テレワークにイチオシ! スマホをパソコンのように変身させる「Mirabook」
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テレワークが普及した今、自宅での作業をより快適にしたいと思うこともありますよね。タブレットPCに詳しい傍島さんが、スマホをパソコンのように使うことができる「Mirabook」をイチオシしてくれました。スマホと本体をケーブル接続することで、スマホをマルチタスクや大画面操作に対応させることができるんだとか。
イチオシスト:傍島 康雄
All About タブレットPC ガイド。モバイルデバイスが大好物。最近では、プログラムを書くよりも文章を書く機会の方が多い。モバイルデバイス以外では、Macやクルマも好き。主な著書は「Firefox OSアプリ開発スタートアップマニュアル」(技術評論社)など。
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黒いアルミ製でクールな印象のボディをもつ「Mirabook」
テレワークが普及し、自宅で仕事をする人も増えてきたこの頃。「Mirabook」は、無駄なくテレワーク環境を構築できる端末で、テレワークの強い味方になってくれます。今回はこの「Mirabook」のイチオシポイントをご紹介します。
「Mirabook」とは?
「Mirabook」は、スマホと本体をケーブル接続することで、特定のスマホに搭載された「PCモード」を使い、スマホをまるでパソコンかのように変身させることができる端末です。見た目はノートパソコンのような形ですが、核心部のCPUやメモリ、ストレージ、OSは搭載されていません。
どうやって動くかといえば、デスクトップモードを備えるスマホとUSB-Cケーブルで接続し、スマホのデスクトップを使って動きます。接続できるのは「Samsung DeX」や「Huawei EMUIデスクトップ」を搭載する端末です。そのほかにも、USB-Cで映像が出力できるスマホも接続できます(この場合、画面のミラーリングになります)。
「Mirabook」は、ディスプレイサイズが13.3インチ、解像度はフルHDです。キーボードは英語配列で、物理ボタンがないタッチパッドを備えています。本体には、ステレオスピーカー、HDMI出力、USB-C(充電用)、USB 2.0 x 2(Type-A)、micro SDリーダーが搭載されています。本体サイズは、320mm x 220mm x 15mmで、MacBook Pro 13インチよりも少し大きい程度です。重さは1Kg、アルミケースで質感や触り心地はMacBook Proと似ています。
各種ポート類は本体の左右に搭載されている
「Mirabook」は、4500mAhの内蔵バッテリーで最大で10時間駆動します。これは、本体の駆動だけでなく接続したスマホの充電にも使えます。
Galaxy Foldとの組み合わせで使用中
筆者は「Mirabook」をGalaxy Foldと組み合わせて使っています。この構成はSoCがSnapdragon 855、メモリが12GB、ストレージが512GBと、ノート PCも顔負けのスペックです。また、Samsung DeXが搭載されており、接続も可能になっています。Galaxy Foldと接続している様子
「Mirabook」の良いところ
1.セットアップ不要で持ち運びが楽「Mirabook」には、初期セットアップがなく、箱から出してスマホとケーブル接続するだけですぐに使えます。これだけで使えるので、外出先で使う時もまごつくことありません。
対応スマホとはUSB-Cケーブル1本で接続する
接続するスマホを「Mirabook」の横に立て掛けて使うと便利なので、スマホスタンドは「Lomicall 折り畳み式 スマホ スタンド」を使っています。このスタンドは、折りたたんで持ち運びができるのと、ケーブルをスタンドの下側に取り回せるので、セットで使うのには最適です。
2. ネット接続が簡単でデータ同期不要
ネット接続にはスマホの通信回線を使うので、Wi-Fiの有無を気にすることなく使えます。また、ノートPCとの使い分けがなくなるためクラウド経由でのデータ同期やアップロードといった作業が不要になり、やるべきことに集中できます。
3. バッテリー管理が簡単
ディスプレイ、キーボード、タッチパッドのすべてが「Mirabook」のバッテリーで駆動します。これらを個別で用意すると個々のバッテリー管理が必要で、どれかがバッテリー切れで、いざという時に使えないというケースがあります。しかし、「Mirabook」の場合は、本体バッテリーだけを管理していればいいので、管理が簡単です。
4. バックライトつきのキーボード
キーボードは英語配列ですが、Makuakeで支援を募っているものは日本語配列になるようです。クリック感のあるキーボードは、タイプするとパチパチと音がします。耳障りな音質ではないので静かなカフェでも使えます。また、バックライトも搭載されており暗い場所でも使えます。
キーボードは英語配列でバックライトつき
タッチパッドは反応が良くて、軽く触ればタップも認識します。2本指でのスクロールにも対応していますが、加速スクロールには対応していないので、長いウェブページをスクロールする時は、まどろっこしく感じます。このタッチパッドは、キーひとつで無効にできるので、操作が苦手な人は無効にしてマウスを使うこともできます。
「Mirabook」の惜しいところ
1. ディスプレイが暗くて惜しい筆者の使う端末の個体差なのかMacBook Proと比較するとディスプレイが暗いです。ディスプレイ輝度をMirabook100%、MacBook Pro70%くらいにして、蛍光灯の下で比較すると明確に明るさの違いがわかります。
MacBook Proと比較するとディスプレイは暗くて黄色い
MacBook Proとは、価格レンジが違うので単純に比較できませんが、「Mirabook」のほうは蛍光灯の下で使うと、ディスプレイが暗くて見づらいと感じる時があります。また、色味が黄色くも感じます。
2. キー配列が惜しい
キーボードは、Enterキーの右に、Home、PgUp、PgDn、Endキーがあります。中華ノートPCではよく見かけるレイアウトですが、筆者はこうしたレイアウトのキーボードを使ったことがなかったので、使い始めはミスタイプを連発していました。使い慣れた今も時々ミスタイプするので地味にストレスになっています。
3. 日本語入力アプリが惜しい
「Mirabook」ではなくSamsung DeXの問題ですが、きちんと使える日本語入力アプリがSamsung製に限られています。また、Samsungの日本語入力アプリは、キーボード配列が日本語に固定されているので、記号などがキートップどおりに入力できません。ほかにもカーソル位置で変換候補が表示されないので、日本語入力中は目線移動が多くなります。いずれも使えないことはなく、長時間使っているとジワジワとくるストレスです。
テレワークの強い味方!
「Mirabook」は、これまで当たり前だと思っていた二重投資を解消します。例えば、スマホとノートパソコンの購入、自宅のネット回線とスマホのデータ通信が典型です。「Mirabook」対応スマホをお使いの方は、未来を先取りするのはいかがでしょうか。DATA
HTL┃Mirabook
ディスプレイ:13.3インチ
重量:1kg
筐体:アルミニウム
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