ご飯がどんどん進む珍味中の珍味!吉山商店の「くさやの干物」
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「くさやの干物」はアオムロ(青むろあじ)やサンマ、トビウオなどを、独特なタレに浸して干物にしたものがで、新島の特産品。料理に詳しい大石さん曰く、強烈な臭いですが、その臭いとは裏腹に炙って食べればご飯がどんどん進む、たまらない味わいなんだとか。
イチオシスト:大石 寿子
All About 毎日のお助けレシピ ガイド。伝統料理を基本にした新料理、新調理法を提案。書籍や広告などで活動中。「快眠ごはん(海竜社)」監修。
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その存在は知っていても、食べたことのない人が多い「くさやの干物」。私も食べたことがなかったので、上京した際に築地市場で探してみました。そこですすめられたのが、120余年もの間「くさやの干物」を作り続けている吉山商店のもの。強烈な臭いとは裏腹に、ホクホクの身にお醤油をたらしてみるとご飯がどんどん進みます。日本酒をちびちび飲みながらおつまみとして食べるのもおすすめですよ。
老舗が作るアオムロのくさや
くさやとは新鮮なアオムロ、サンマ、トビウオなどを魚醤というタレに漬けて干物にしたもので、東京は新島の特産品です。特にアオムロ(青むろあじ)が最高級品です。上京したおり、築地市場(現在は豊洲市場) に行き、鮮魚店を回りました。お店のご主人がくさやなら絶対これとすすめてくれた、吉山商店の「くさやの干物」はくさやを作り続けて120余年の伝統あるお店の商品です。自宅で焼くと臭いので、焼いて瓶詰めにしたものもあると言われましたが、念願だった「アオムロのくさやの干物」を持ち帰りました。
七輪で香ばしく焼けば美味しさ倍増
自宅や隣近所に配慮しつつ外で焼くことにし、七輪に炭をおこしてくさやの袋を開封しました。嗅いだことのない臭いにむせてしまうほどです。弱火で、皮7分(ぶ)身3分(ぶ)焼きます。辺りに強烈な臭いが立ち込め、焼けるに従って臭い中にも香ばしさが混じります。
見た目はただのアジの干物ですが、身の分厚さと香りは全く違っています。焼きあがると強烈な臭さはほぼ感じられず、炊き立ての五穀米と一緒に食べてみました。
左党もご飯党もコロリとまいる「くさやの干物」
焼き立てのくさやに箸を入れると、ふわっと芳しい湯気がたちます。ホクホクの身をむしってご飯にのせて頬張れば、一口目で最早至福、噛みしめるほどに旨味を感じます。次にお醤油をタラリと垂らして食べれば、お醤油好き日本人にはたまらない味わいです。最後にお茶漬けにするもよし。
日本酒と一緒に飲めば、お酒がいくらあっても足りない、無限に酒が飲める肴になります。
DATA
吉山商店 | くさやの干物
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