柳宗理の「ステンレスボウルとストレーナーのセット」は定番といえる逸品

柳宗理（やなぎ・そうり）は戦後日本を代表する工業デザイナーです。ニューヨーク近代美術館の永久収蔵品になっている「バタフライ・スツール」の作者としてよく知られていますが、家具だけでなく、食器などのキッチン用品や生活家電をはじめ、自動車、歩道橋やトンネルなどの土木構造物にいたるまで、いろいろな立体物を設計しました。

世界の Souri Yanagi が手掛けたキッチングッズのなかでも、比較的入手しやすい「ステンレスボウル＆パンチングストレーナー 6点セット」を紹介します。柳宗理が生み出したケトルや鍋などとともに、もはや定番といえる逸品です。
 

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ボウルとザルのセットは米砥ぎや野菜の水切り菓子づくりで大活躍！

直径16cm、19cm、23cmと大きさの違うボウルとザルは料理やお菓子づくりに大活躍します。一番大きい23ｃｍのボウルは3.4リットルの容量があります。米を研いだり、野菜の水切り、お菓子づくりにもオススメ。23cm以上のものはボウルの形状が半球に近いきれいな丸みを帯びているのでヘラがうまく使えます。

ストレーナーは粉ふるいにも便利です。小さなボウルとストレーナーのセットは、アサリの砂抜きに使うと、砂が穴から下へ落ちてくれます。
 

美しいカタチだけじゃなく材料の選択や加工方法もアイデア満載！

ボウル、ストレーナーともに、ステンレスの板を絞るように伸ばしながら成形する絞り加工と呼ばれる方法でつくっています。難易度の高い加工法で、つなぎ目がないところも魅力。柳宗理が描くきれいな3次曲面を日本の職人たちが実現したものです。

ストレーナーはパンチングメタルを使っており、あらかじめ穴の開いたステンレス板をギュッと絞って仕上げているので、網目の形がおもしろく変化しているところもこのザルの見どころです。
 
柳宗理の父親である思想家、柳宗悦（やなぎ・そうえつ）は「暮らしの道具は用途に従って作り使うもの。美しさは結果」という「用の美」の概念を提唱しました。柳宗理のボウルとストレーナーは一見、なんでもない道具に見えますが、飽きのこない良質な仕上がり。これが「用の美」だと私は思います。
 

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DATA
柳宗理 | ボウル セット ステンレスボウル＆パンチングストレーナー (16cm・19cm・23cm) 6点セット
生産国:日本
サイズ:【ボウル】
16cm:φ158×H65mm（0.7L）
19cm:φ185×H77mm（1.2L）
23cm:φ231×H119（3.4L）
サイズ:【パンチングストレーナー】
16cm:φ164×H63mm
 19cm:φ193×H69mm
 23cm:φ238×H86mm
材質:18-8ステンレス