30代40代の大人の悩みに合ったおすすめ漢方は?産婦人科医が解説
漢方薬は体調を保つのに役に立ちますが、「長く続けて飲まなければ効かない」というイメージがあるかもしれません。産婦人科医の清水さんが西洋医学の薬と、漢方の違いを解説。さらに、30代40代など大人女性にありがちな悩みに対し、おすすめの漢方を教えてくれました。
※記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。
大人女性の悩みに合った漢方を
多くの原材料からつくられる漢方薬
漢方薬は体調を保つのに役に立ちますが、「長く続けて飲まなければ効かない」というイメージがあるかもしれません。
もともと漢方薬は、西洋医学の薬とは異なり「出ている症状を抑える」という使い方をするものではありません。「気・血・水」のめぐりをコントロールすることで、体が本来持っている正常なバランスを取り戻すものなのです。
例えば「水」が体にたまりすぎると、頭痛・吐き気・だるさ・めまい・むくみなどの症状が出やすくなります。西洋医学では、頭痛や吐き気などの症状を抑える薬を用いますが、漢方の考え方では、たまっている水分を体の外に出やすくしたり、水分代謝を促すような漢方が適していると考えます。
30代・40代におすすめの漢方とは?
大人女性の不調に適した漢方も
30代~40代の大人の女性が感じている不調に、漢方が適していることがあります。例えば、よくある悩みに適した漢方は次の通りです。
- 冷えやすくてむくみや動悸も出やすい月経不順や月経痛も気になる人→「当帰芍薬散」
- 冷えや肩こりもありイライラや不安などのメンタル症状も伴いやすい人→「加味逍遙散」
- 肩こりやほてりがあり赤ら顔でがっちり体格なのに手足は冷えやすい人→「桂枝茯苓丸」
- めまいや動悸が気になって精神的にも不安定になりやすい人 →「苓桂朮甘湯」
- とにかくイライラが強くて人に八つ当たりしてしまう人→「抑肝散>」
- むくみや胃のむかつきが気になって、頭痛や下痢も出やすい人→「五苓散」
- 体力が落ちて、だるさややる気のなさが気になる人→「補中益気湯」
- 食べる気はあるのだけれど胃がうまく働かず体力も落ちてきた人→「六君子湯」
気になる悩みに適した漢方を飲んでおくことで、大きく体調を崩すのを防ぐことにもつながります。
比較的短期で効果が出る漢方薬も
どの漢方が自分に合っているのかわからないという場合は、漢方専門薬局や漢方医に相談してみましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。 診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。 記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。 当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。