イネオス、本格サファリ仕様の「グレナディア ゲームビューワー」を発表！ ボツワナで生産される究極の動物観察車

英国のオフローダーブランド、イネオス オートモーティブは、ボツワナの架装メーカー「カヴァンゴ」と連携し、サファリツアー専用モデル『グレナディア ゲームビューワー』の生産を開始した。フランスの工場から未完成の状態で出荷し、現地で顧客の要望に合わせてカスタマイズするというユニークな生産方式を採用。野生動物保護区に向けた、本気の4x4の実像に迫る。

もしあなたが、出世競争にうんざりしていて、すべてを捨てて野生動物保護区に自分だけの豪華な隠れ家を作り、金で買える最高のサファリ体験を提供しようと考えているなら…朗報だ！ そのニュースの名は、イネオス グレナディア「ゲーム ビューワー（Game Viewer）」である。ゲーム ビューワー (Game Viewer)とは、直訳すると「獲物（野生動物）を見るもの」。アフリカのサファリツアーなどで使われる、屋根や窓を取り払い、座席を高くして動物を見やすくした特装車の総称だ。

イネオス グレナディア (Ineos Grenadier)について、復習しておこう。英国の化学大手イネオスの会長ジム ラトクリフ卿が、ランドローバー ディフェンダー（旧型）の生産終了を嘆き、「ならば自分で作る」と立ち上げた自動車メーカーの本格オフローダー。そして、」1年前に開催されたグッドウッド フェスティバル オブ スピードでのコンセプトモデルを覚えている人がいるかもしれない。今、この英国メーカーは、ボツワナを拠点とするコンバージョン（改造）のスペシャリストであり、この分野での実績を持つ「カヴァンゴ（Kavango）」の協力を得て、実車の生産を確定させた。

2020年に遡ると、同社は生産プロトタイプをドナーとして、軽量な巻き上げ式キャンバストップ、折りたたみ式フロントガラス、雛壇式の座席、そして車高アップを施したサファリ仕様のグレナディアを製作した。イネオスはその出来栄えに惚れ込み、2023年にその事業を買収してしまったほどだ。

そして今日、イネオスはフランスの製造工場からボツワナへ向けて、部分的に組み立てられたロングおよびエクストラロングホイールベースのグレナディアを出荷する。これらは塗装、テールゲート、後部座席、サイドガラス、ルーフスキン、内装トリム、あるいは不要な電気機能を持たない状態で送られ、現地での改造を待つことになる。

購入者は、ルーフのデザイン、4人から9人までの座席配置、全体のレイアウトなど、好みに応じてカスタマイズが可能だ。フロントボンネット上のあの席（トラッカー用シート）を指定し、ライオンがうろつく中でそこに座ろうとする人は、我々よりもはるかに勇敢な人間だと言えよう。

とはいえ、南アフリカの高級リゾート「ヒドゥン ロッジ（Hiddn Lodge）」によってすでに4台が注文されており、来月から荒野を徘徊することになる。もしその近辺に行くことがあれば、お目にかかれるかもしれない。

イネオスのCEO、リン カルダーは次のように述べている。「これはグレナディアにとっての原点回帰です。ジム ラトクリフ卿が現代的で堅牢な4x4を作ろうという最初のインスピレーションを得たのは、約10年前にボツワナでサファリをしていた時でした。アフリカとのこの深いつながりは、グッドウッドでのコンセプトと、最終的な市販モデルのデザインによって証明されています」

「ハンバッハ（※フランスの工場）とイネオス カヴァンゴのチームは、グレナディア ゲームビューワーを完全な市販モデルとして実現するために、過去18ヶ月間協力してきました。これらが実際に稼働する姿を見るのが待ちきれません」
イネオス、本格サファリ仕様の「グレナディア ゲームビューワー」を発表！ ボツワナで生産される究極の動物観察車

公道F1カー頂上決戦 AMG ONE vs ヴァルキリー／ディアブロ／日本のガレージ：トップギア・ジャパン 070

このクルマが気になった方へ
中古車相場をチェックする
ガリバーの中古車探しのエージェント

今の愛車の買取価格を調べる カーセンサーで最大30社から一括査定

大手を含む100社以上の車買取業者から、最大10社に無料一括査定依頼

新車にリースで乗る

年間保険料を見積もる

=海外の反応=
「随分とニッチなところを追いかけてるな…。なんとかして在庫を処分しなきゃならんのか？」
「これに乗ってサファリに行こうとは思わないな」
「最後に見たグレナディアは、シェパーズ・ブッシュ（ロンドン西部の地区）近くのA40道路の右側車線で、ハザードを焚いて故障して止まってたよ。ライオンやハイエナがこっちに向かって歩いてくるようなマサイマラで、このサファリ用グレナディアを信頼できるかと言われると、ちょっと自信がないね」