絶対失くしたくない。でもサッと使いたい。カラビナ+磁石+ロックの3段構えで、その矛盾が解決します
イチオシスト
撮影:筆者
「しっかり保持」と「サッと外せる」は両立できないのか?

撮影:編集部*画像はROOT.CO「グラビティマグリール」使用シーン
自宅や車の鍵など、絶対に失くしたくないけれど、使うときはサッと取り出したいアイテムってありますよね。
けれど、リュックなどにS字カラビナで外付けすると、落下が心配だし外すときにもたつきます。
携行時はマグネットで保持し、使用時はリールを伸ばせるROOT.CO「グラビティ マグリール」も便利ですが、可動域がテグスの長さの範囲に限定されるのがややストレス。

撮影:TOMOKO YAMADA*画像はセリア「マグネットリリーサー」分離時
また、セリアの人気商品「マグネットリリーサー」では、使用時にサッと外せるけど、紛失の可能性は否めず……。
携行時はしっかり保持しつつ、使うときはサッと外せる、この相反する2つのテーマをクリアできるといいのですが。
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両立できるヤツがあった!

そんなときに見つけたのが、NITEIZE「360° マグネット スライドロックカラビナー(以下、スライドロックカラビナー)」。
なんでも、カラビナ2つをマグネットとスクリュー式ロック機構で結合・分離できる革新的なシステムで、カラビナ自体もロックできるそう!
「絶対外れない」と「サッと外せる」。キャンプでも何かと重宝しそうなこの機能、早速レビューしていきます!
360°スライドロックカラビナーナイトアイズ

「スライドロックカラビナー」はこんなギア
強力磁力で結合+360°回転

「スライドロックカラビナー」は、W34×H85×D18mmと手のひらサイズ。重量も23gと軽量なアルミニウム製です。
パッと見の印象は「小さなS字カラビナ」なのですが……、

実は実は! 強力ネオジムマグネットを中央の結合部に備えている点が、最大の特徴なんです。
この結果、高速で結合し、引っ張れば分離も簡単。さらに結合時は回転も可能で、引っ掛ける向きを、2つのカラビナで変えられます。
スクリューロックで落下防止!

「マグネットだけだと落下の危険性はないの?」と思われた方、ご安心を。ブルーの金属製「スクリューロック」を回して締めれば、完全結合が可能になります。
締める操作はほんの数秒ですし、しっかり締め付ければ耐荷重は2.7kgも。ナイフやランタンなども、がっちり保持してくれそうです。
カラビナ開閉部もロックできる

そしてなんと、カラビナ部分にも簡易的なロック付き。シルバーの開閉部分に跨るようについている黒い樹脂パーツをカチッとスライドさせれば、もう開閉しません。
何かのはずみに装着したものが取れてしまう、といったアクシデントまで防いでくれますね。
カラーバリエーションは2種

出典:NITE IZE
今回筆者が購入したブルーの他、オリーブの2種のカラバリが。目立たせるならブルー、アウトドアとの親和性を重視するならオリーブでしょうか。
いずれにしてもデザイン性も高くコンパクトサイズで、使える幅は広そうですね。
まずは日常シーンで活用してみる
アイデア次第で活用術が増えそうな「スライドロックカラビナー」。まずは、日常シーンで使ってみましたよ。
もう「絶対鍵忘れないマン」に!

オートロック式のドアなど、うっかり家の鍵を忘れてそのまま外出……。なんてことはありませんか?
「スライドロックカラビナー」に家の鍵を取り付け、金属製ドアの内側などに貼り付ければ、まず安心です。何しろ外出時に必ず目につくから、「絶対に鍵忘れないマン」に!

そして外出時は、2つともドアから外して結合してスクリューを締めれば、こんな風にズボンのベルトループに外付けしちゃってOK!
ベルトループ装着側のカラビナ開閉部もカチッとロックすれば、落下も防止! ベルトループが千切れるなどよっぽどの事態が起きない限り、安心です。
一連の動きがシームレスで、歩きながらごく短時間でできるので、利便性は高いですね。
小銭入れをベルトループに

落としたら困る、しかしササっと取り出して使いたい、小銭入れやミニ財布もそんなアイテムの代表格ですよね。
これらも腰に下げておき、レジ前でスクリューロックを解除してマグネットを外せばスマート。サッとベルトループに装着すれば、コンビニくらいなら手ぶらで行けて、めちゃ便利です。
キャンプではどう使う?
頻繁に取り出すナイフなどの持ち歩きに

料理やバトニングなど、キャンプ中サッと取り出したいシーンが多いのがナイフ。
これも「スライドロックカラビナー」があれば、サッと取り出せて動きにムダがなくなります。

サイト内などでは、スクリューロックを外しておいても構いません。このマグネットがかなりいい感じに強力です。
自然に取れる感じは全くないクセに、引っ張ると気持ちよく取れる、またパチンと小気味よくくっつくので、思わず無意味につけたり外したりしちゃいます。
*ただし、キャンプ場の自サイト外でのナイフの携行は、銃刀法や軽犯罪法などに該当する可能性があるため、十分注意しましょう。
小型ライトに装着がめちゃ便利!

小型LEDライトも、スマホホルダーやズボンのベルトループに装着すれば、「あれ? どこ置いたっけ?」がなくなります。
というか、このあつらえたような組み合わせ、思わずやってみたくなりません?
特に夜間のトイレの際、道中は手に持って足元を照らせ、トイレにではマグネットでくっつければ両手が使えるのです。便利すぎる!

さらに! こんな風に車のドアや鉄製のポールなどにぺタンとくっつけてもOK。要するにどこでもランタンスタンドになっちゃうんです。
ストレスフリー過ぎて、かえってとんでもない所に貼りつけ、そのまま忘れないようにしないといけないレベルですね。
ハングバーガー的な使い方も?

「上下に分離できて両者がマグネット内蔵」という構造から思い付いたのが、「ハングバーガー」的な使い方ができるかも? ということ。
タープやテントの好きな場所にフックポイントが作れて便利な、アソマタスのヒット商品です。この機能も兼用できたら、さらに使い道が広がりますよね。
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で、やってみたのですが、何しろマグネットが強力ですから、テントやタープの布一枚なら、難なく挟んで吊るせてしまいました。
もちろんイレギュラーな使い方なので、重量物をバンバン吊るすのは避けた方がいいですが、小型LEDライト程度なら問題無さそうだし、ここまで簡単だと活用しない手はないですね。
壁面収納で有効活用も…?

という訳で、どこまで使えるか検証です! 同じ要領で、テントの壁面にも挟んでみましたよ。
布の向こう側には強力マグネット(ホームセンターで購入)を使用すれば、1個の「スライドロックカラビナー」で2つ吊るせるのが嬉しい。
吊るしたのは大小のシェラカップ。大きい方でもびくともしません。壁面の収納性が広がるし、何やらオシャレな雰囲気も出たりしますかね。
ロープなどの結合にも使える

工夫次第ですが、簡易的なロックにも使えます。
キャンプでガイロープを一時的にどこかに縛っておきたいときなど、端にカラビナをつけ、マグネットとスクリューロックで固定します。するとこんなガッチリさでロックできます。
360° 回転構造が、結構ムチャな接合でも受け止めてくれるんですよね。
気になるところもなくはない
強力な磁力の影響が心配

先にご紹介したように、財布を「スライドロックカラビナー」でスマホホルダーに装着したらとても便利。同じくスマホも恩恵にあやかりたいところなんですが……。
マグネットがかなり強力なので、電子機器やクレジットカードのICチップなどへの影響が懸念されます。
なので、スマホやクレジットカード入りの財布などは、装着しない方が無難かと思います。
盗難予防には使いにくい

独特の形状からか、「工夫すれば盗難防止にも使えるのでは?」というレビューも見かけました。
とはいえ、カラビナ開閉部ロックも結合部のスクリューロックも、構造さえ知っていれば誰でも外せます。なので、見た目のガッチリさとは裏腹に、盗難防止は厳しい気がします。

カラビナで盗難防止の鍵的な役割も兼ねたいのであれば、マタドールの「ベータロック」などが、ロック用の専用キーも付属していて、よりオススメかと思います。
工夫の余地は無限大。地味なようでメチャ使える!

結構使い道が広がった「スライドロックカラビナー」。一見単なるS字カラビナのクセに、マグネットとロックがあるだけで、こんなにも活用の幅が広がるものなんですね。
逆に言うと、分離させなければ本当に普通のS字カラビナ。なので、どんどん活用アイデアを実践していくのが良さそうです。うまくハマれば唯一無二の相棒になりますよ!
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記事提供元:CAMP HACK
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