初Vのウー・チャイェンの独特な14本 穴が開いたウェッジ、スチールファイバー、重すぎる115gのウェッジシャフト……
イチオシスト
「大王製紙エリエールレディス」でツアー初優勝を遂げたウー・チャイェン(台湾)。2020年に台湾でプロ転向して台湾ツアーを戦ったが、22年の日本のプロテストに合格し、本格参戦3年目での涙の優勝だった。クラブのこだわりも聞いてみた。
クラブ契約フリーのウーのキャディバッグを覗くと、ウッド系はキャロウェイで固められ、ドライバーと3番・5番のFWは『ELYTE』。5番と6番のUTは『PARADYM Ai SMOKE』を使用している。
「10年ぐらい前からずっとキャロウェイを使っているので慣れています。UTは新しいモデルもテストしましたが、距離はあまり変わらなかったので顔も好きな前のモデルを使っています」とキャロウェイ愛を貫く。
3番ウッドはロフトを1度寝かして16度に。「ボールが上がりやすいので、やさしく打てます」とひと工夫もしている。
アイアンも以前はキャロウェイ製を使用していたが、今季開幕前に「友達のアイアンを打ったらいい感じだったので替えました」と、飛距離性能と打感の良さから6番から9番アイアンまでをスリクソンの『ZXi5』、PWのみ『ZXi7』に変更している。PWだけ『ZXi7』を使用するのは「PWを『ZXi5』にすると9番アイアンと飛距離の差があまりなくなる」ことが理由だ。
48・54・58度のウェッジ3本はアイアンとの流れを考えて今季途中からクリーブランドの『RTZ TOUR RACK』にチェンジ。54度と58度は重量を調整する意味でヘッドに穴をあけて軽量化を図った。58度は穴をあけて軽くなり過ぎたため“詰め物”で再調整を行い、手に馴染むようにした。
注目すべきはシャフトだ。アイアンはスチールとカーボンの良さを融合した『スチールファイバー i80cw』。最近は女子プロでの使用率を増やしているが、こちらも「使い慣れているもので、他のシャフトを使ったことがない」という。対して54度と58度は『ダイナミックゴールド115』。カット前の重量でアイアンは80g台、ウェッジは115g台と大きな差がある。ウェッジを重くする選手は少なくないが、ここまでの差があるのは珍しい。
ウェッジのシャフトを重くするのも昔からで「ウェッジは重い方が好きなんです。球が抜けにくくつかまってくれるのでスピンがかかりやすい。48度は重くすると飛ばなかったので、『スチールファイバー』にしました」と、使用用途が幅広いウェッジにはこだわりがある。
日本参戦初年度の23年はステップ・アップツアーで年間3勝を挙げて賞金ランキング1位。24年にレギュラーに昇格するとメルセデス・ランキング32位で初シードを獲得するも未勝利に終わった。「日本と台湾はグリーンが違って。台湾は硬くて重いので日本の速いグリーンは苦手でした」とタッチを合わせることに苦戦していた。
これまでブレードタイプのパターを使っていたが、6月の「リゾートトラストレディス」からオデッセイのメカニズムを詰め込んだ『オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAM JAILBIRD MINI』を投入。「その時に流行っていたので。安心感があって打感がいいです」と。握り方も順手から右手でグリップをつかむスタイルのクローグリップに変えて、高速グリーン対策を行っている。
優勝の3戦前からパターのグリップを12月に発売予定のイオミックの『I-Classic Tour』に変更も奏功。ツアープロに愛されるクラシカルな形状で、握りやすさがアップ。「雨でも滑らない素材が好きですし、正面がフラットなのでクローグリップで握りすいんです」と安定したストロークの源になったという。
【ウー・チャイェンのクラブセッティング】
1W:キャロウェイ ELYTE(10.5度/スピーダー NX VIOLET 50S)
3・5W:キャロウェイ ELYTE(16・18度/スピーダー NX VIOLET 50S)
5・6U:キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE(24・27度/TOUR AD HY-75S)
6I~9I:スリクソン ZXi5(スチールファイバー i80cw S)
PW:スリクソン ZXi7(スチールファイバー i80cw S)
AW:クリーブランド RTZ TOUR RACK(48度/〃 )
54・58度:クリーブランド RTZ(Dynamic Gold 115 S200)
PT:オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAM JAILBIRD MINI
BALL:タイトリスト Pro V1x
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