三ヶ島かなが思考チェンジで復調 2戦連続予選落ちから“思わぬ休息”「運良く体調を崩した」
イチオシスト
<伊藤園レディス 初日◇14日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
現在メルセデス・ランキング70位の三ヶ島かなが6バーディ・ボギーなしの「66」をマーク。6アンダー・3位タイの好発進を決めた。
この日はショットが冴えた。「(ミスは)何個かあったけど、ほぼ気持ちよくショットが打てたので、それが一番良かったかなと思います」と振り返るように、フェアウェイキープ率は100%(14/14)、パーオン率は94%(17/18)を記録。「(前戦までの)考え方を変えたら、すごく気持ちよく打てるようになった」と、マネジメントの意識を変えたことが好スコアにつながった。
今季はシード復活を目指して戦ってきたが、ここまでトップ10入りは2回、予選落ち11回と苦しいシーズンを送っている。「(シードのことを)考え出したら、体に支障が出る。胃腸炎とかになってしまって…」と精神面への負荷も大きいという。
もともと胃腸が強い方ではなく、「年に6回ぐらい」胃腸炎にかかった経験もある。「食べ物だったり、気持ちの持ち方だったり、ケアしながらやってはいます」
シード復活を狙って迎えた今シーズンは、これまで30試合に出場してトップ10入りがわずか2回。11度の予選落ちを喫するなど苦しい時間を過ごした。シード争いは残り2試合と大詰めを迎えているが、「(シードのことを)考え出したら、体に支障が出る。胃腸炎とかになってしまって…」と明かす。
胃腸炎は「年に6回ぐらい」かかった経験があり、「胃腸があまり強いほうではない。食べ物だったり、気持ちの持ち方だったり、気をつけながらやっています」と細心のケアを続けている。
それでも「考える時間が多いスポーツ。試合期間も長い。なんなら月曜日から練習しているじゃないですか。(試合が)終わったと思ったらまた次でしょ。ずーっと考えている」。頭からゴルフを切り離すのは簡単ではない。
2試合連続の予選落ち後は「何をしたらいいんだろう、どうしたらいいんだろう」と追い込まれていた。「モヤモヤしているときって、何をやっても絶対にダメ。一回リセットすることも必要」。そんなとき、“強制的な休息”が訪れた。「運良く体調を崩して寝込んだんです」。
これが不幸中の幸いだった。「何もしない。クラブも触らないし、見もしない。ゴルフ関連も何も見ない。ずっと寝ていました。気持ち良かった…」と、結果的に大きなリフレッシュになった。
シード圏内(ランキング50位)に向けて、ここから一日一日が勝負となる。「2日目も自分のニュアンスを明確にしてやっていけたらいいかな」。心の荷も少し軽くなったいま、新しいマネジメントを軸に、自然体で挑んでいく。(文・高木彩音)
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