SNSのアイコンは“もう一人の自分”? Z世代の55%が複数の人格を使い分け
イチオシスト
さまざまなSNSが普及し、利用が当たり前となった今、個人のアイコンはオンライン上でどんな役割を果たしているのだろうか。Z世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社が運営する、Z世代当事者によるシンクタンク「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」は、全国の18〜24歳390名を対象に「Z世代のアイコン人格に関する実態調査」を実施した。アイコン選びで重視することやアカウント別での人格などについて見ていこう。

Z世代の半数以上が2~4個の人格を使い分けていると判明

今回の調査結果から、主に利用しているSNSのアイコンについて尋ねたところ、「自分の顔写真」と回答した人は38%に上った。他にも「風景や食べ物、抽象画像」「推し」といった回答も多く見られた。アイコン選びで重視するのは「好きを表現」や「個性やセンスを表現」といった理由が多く、「他人からのイメージを気にする」といった声も多く集まった。

関連し、現在持っているSNSアカウントの数とそれぞれの人格についても尋ねたところ、「2~3アカウントで人格を明確に分けている」が41%で最も多く、「4つ以上のアカウントで人格を細かく分けている」も14%と、人格を分けて使っている人がトータルで55%もいることが明らかになった。一方、「複数アカウントだが人格を分けていない」は30%、「1アカウントでリアルとほぼ同じ」は14%となり、アカウントが1つのみの人は少なく、複数アカウントを持つ人のうち約3割は同じ人格で運用していることが明らかになった。
アイコンを顔写真にしなければならない場合、「SNSを辞める」と回答した人が3割以上にのぼった

自分の顔写真以外のアイコンを使う人に、アイコンでコミュニケーションを取る最大の利点を尋ねたところ、「身バレしない安心感」が61%と最も多く、ネットリテラシーやセキュリティ面での意識が高いことがうかがえる。一方、「好きを媒介に同じ趣味の仲間と繋がりやすい」や「現実から解放され自由で居られる」といった回答も20%程度存在することが分かった。

「もしあなたがアイコンを自分の顔写真に変えなければならないとしたらどう感じる?」と尋ねたところ、最も多かったのは「SNSの利用を辞めるかもしれない」という声だった。SNS上では、現実の自分の枠にとらわれず、自由に楽しみたいと考える人が多いことがうかがえる。一方、「恥ずかしいが仕方ない」が28%、「特に抵抗はない」が20%と、受け入れるような回答も一定数集まった。
SNS上で好きなアイコンを使えることのメリットは大きく、今後も、顔写真の使用を強制するようなSNSが登場しないことを望みたい。
出典:【Fiom合同会社】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています
記事提供元:スマホライフPLUS
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