日本OPから2試合連続トップ5入り 石川遼が感じる“実りの秋”「自己評価高く前進できている」
イチオシスト
<フォーティネット プレーヤーズ カップ 最終日◇2日◇成田ヒルズカントリークラブ(千葉県)◇7137ヤード・パー71>
首位・佐藤大平との5打差を追い、5位からスタートした石川遼が、序盤の3連続バーディなどで優勝争いを盛り上げた。最後は5打差のままのトータル15アンダー・5位に終わったが、選手会主催の大会で2週前の「日本オープン」3位に続く、2試合連続トップ5入り。その内容には及第点を与えた。
「これが初日、2日目ならいいゴルフという話だったけれど、最終日と考えると、あまり派手な展開もなかった。でもこれ以上は難しかった。できることはやりました」。ラウンド後は、サッパリとした表情で、そう話した。
1番で2メートル弱、2番も3メートルのバーディパットを沈めると、3番パー4では、その流れに後押しされるように2打目をベタピンにつけての3連続。逆転の予感も漂った。しかし、その後はバーディが12番でのひとつのみ。ボギーもない一日だったが、静かな展開になってしまった。
13番パー4では、ティショットがほぼOBという位置まで曲がりながら、なんとかパーセーブ。大きなミスは、ここだけと言えた。ミドルアイアンの精度も「良くなかった」と振り返るが、歯がゆい展開の中でも焦らずに歩みを進めることができたことも評価する。
「一日1打、2打くらいは反省点があるけど、そういうのも減っている。100点まではいかないけど、70~80点くらいのゴルフが4日間できている。日本オープンからの直近の8ラウンドは、ずっと自己評価も高く、前進できている」。これが今、石川が感じる現状。ここでさらにパットがかみ合ってくれば、「ビッグスコアが出る」という予感もある。
このパッティングに関しても、“上積み”ができているという自負はある。クロウグリップなど、新たなものを取り入れる1年だが、実りを実感。長短にかかわらず、自信を持ってカップを狙えている。上り調子の中、ビッグトーナメントが続く秋を迎えることができているようだ。
来週は兵庫県で行われる「ACNチャンピオンシップ」(6~9日、三木ゴルフ倶楽部)に出場。「自分の感覚と数字というか、自分の内容、評価が少しずつ上がってきている中で、結果もついてきている。ミスの仕方も良かった。来週も、いいゴルフを続けたい」。そうすれば残り5試合での優勝も自ずと近づいてくる。(文・間宮輝憲)
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