うまみ10倍!? 理系YouTuber、毒キノコを使って“麻薬卵”を作る 「いけない旨さでした」

イチオシスト
9月30日、「ラムダ技術部」(登録者数88万人)が「本当にイケない食材で麻薬卵を作ってみた」と題する動画を公開しました。
毒キノコのベニテングダケを使って「麻薬卵」を調理
ラムダは技術系の動画を中心にアップしている理系YouTuberで、理系ならではの知識や技術を使ったシュールな動画で人気を集めています。
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今回の動画でラムダは2022年ごろに大きな話題になった「麻薬卵」について言及します。麻薬卵とは本物の麻薬が使われているのではなく、「やみつきになるほど中毒性がある」という意味で「麻薬」という単語が使われた料理です。韓国で“ご飯泥棒”とも呼ばれる「麻薬ケランジャン(半熟煮卵)」が呼び名の由来となっています。
おいしさと中毒性というワードから、ラムダは「ベニテングダケ」という毒キノコの存在を思い出したそう。ベニテングダケには「イボテン酸」という神経毒が含まれており、厚生労働省によると、「食後30分ほどで下痢,嘔吐,腹痛の胃消化器系の症状が現れ,めまい,錯乱,運動失調,幻覚,興奮,抑うつ,痙攣など神経系の症状も現れる。まれに,死に至ることもある」とされています。(参考:厚生労働省)
しかし、イボテン酸は「うまみ成分」とも呼ばれる「グルタミン酸」と似た化学構造を持つため、強いうまみ成分を持つのだとか。一説にはグルタミン酸の10倍とも言われているらしく、イボテン酸を使用して麻薬卵を作れば「やみつき具合も半端ないんじゃないか」とラムダは述べ、生き物系YouTuberの「ホモサピ」(同210万人)と「うごめ紀」(同69万人)とともにキノコ狩りへと向かいます。
ベニテングダケが多く生息している白樺の群生地へと向かい、ベニテングダケを採集する3人。探し始めてしばらくして「基本的に緑と茶色と白で構成されている白樺林の風景の中で、赤色の割合が高い箇所を調べる」ことが作業内容だと理解したラムダは、カメラ映像の「赤色だけを抽出する」ことにより、葉の下など見落としてしまいそうな場所に生えているベニテングダケも次々と採集し、「快適なキノコ狩りを楽しみました」とコメントします。
ベニテングダケを使った麻薬卵は「いけない旨さ」 視聴者には「動画の雰囲気で好奇心を満たして」
家に戻ったラムダは早速麻薬卵の調理に取り掛かります。ベニテングダケから「いい色のダシかつ毒汁」をとり、調味料などを加えてつけダレを作ってゆで卵をつけます。合わせてラムダは「対照実験」として水に調味料を加えたものと、そこにグルタミン酸を含んだうまみ調味料を入れたものの2つを用意します。
3時間漬け込んだ後、実際に試食。うま味調味料なしのものをはじめに食べ、「まぁうまい」と感想を述べ、「この調味料で不味く作る方が難しい」とコメントします。その後うま味調味料を入れたものを食べ、「うまみあった方が良いですね」と調味料の有無で違いが出ることを確認します。最後にベニテングダケのダシに付けたものを口にし、「舌にこびりつくような濃いうまみ」があると語るラムダ。ご飯に乗せて漬け汁をかけて食べると「無限に食えそう」と述べます。しかし、食べ過ぎると中毒を引き起こすことからラムダは途中で食べるのをやめ、「特に中毒症状は起きませんでした」と報告します。
最後にラムダは「いけない食材で作った麻薬卵はいけない旨さでした」と結論を述べるとともに、「基本的にベニテングダケを食べるのは推奨しませんので、この動画の雰囲気をもって皆さんの好奇心を満たしていただければ幸いです」と呼びかけています。
ちなみにベニテングダケの試食動画はこれまでにも複数のYouTuberが投稿しており、今回登場したホモサピも2023年11月に、うごめ紀も2023年10月に動画を公開しています。また、公益財団法人黒潮生物研究所の客員研究員を務める生物の専門家でもある生物専門家YouTuberの「平坂寛」(同90万人)もベニテングダケに関する動画を投稿しています。
コメント欄には「科学の力で毒を何とかするシーンを見逃したかと思ったら最後まで毒だった」「あたかも安全かのように普通に食べ始めてて草」「ちゃんと対照実験してくれるの感覚としてわかりやすい」といった声が寄せられています。また、前半のキノコ狩りの際のラムダの提案が印象に残った視聴者も多かったようで、「まさかインスタのフィルターもベニテングタケ探しに使われるとは思わなかっただろう」「インスタのフィルター優秀すぎるだろ…」「キノコ狩りの情緒もクソもなくて草」と面白がる声も寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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