Suica1枚で複数人分の運賃は払える? 意外と知らない交通系ICのルールとは
JR東日本の交通系ICカード「Suica」で列車に乗るときは、皆さんご存じのように一人1枚のSuicaを持っていることが基本。でも、友だちや家族と一緒のとき、1枚のSuicaで複数人が列車やバスに乗ることはできないのでしょうか?

Suicaは一人1枚が基本! 複数人で使い回すことはできないが……
Suicaは自動改札を通るときに入出場の管理も行うので、1人1枚持っているのが基本です。一緒にいる友だちや家族が複数人で同時にSuicaを使い回すことはできません。
しかし、友だちと一緒に電車に乗るときは、Suicaを使って駅の券売機できっぷを購入できるので、この場合は、Suicaがなくてもきっぷで乗車できるため人数分のSuicaは不要です。
ただし、運賃はきっぷよりSuicaのほうが安くなりますので(一部例外はあり)、これは、さほどオススメできる方法ではありません。
とはいえ、紙のきっぷならSuica非対応の駅でも入出場がスムーズな場合もあります。また、駅に多機能券売機があれば、その場でSuicaを購入することも可能。最初はデポジット(500円)が必要になりますが、返却時にデポジットは返ってきます。

バスなら1枚のSuicaで複数人の料金をまとめて支払うことも可能!
Suicaは電車だけでなくバスに乗ることもできますが、実はバスなら複数人の運賃をまとめて1枚のSuicaで支払うことが可能なのをご存じでしょうか?
バス会社にもよりますが、バスの運転手さんに「大人◯人、子ども◯人分をSuicaで!」と言えば、1枚のSuicaで支払うことができるんですね。
しかも、バス乗車時に乗車用リーダーにSuicaをかざして乗車場所を記録し、降りるときに支払う場合でも複数人の支払いに対応しているバスがほとんど。
ちなみに、バス内ではSuicaを1,000円単位でチャージすることもできます。この場合も運転手さんに「◯◯円チャージしたい」と伝えればOKです。
電車の改札と違い、支払い時に運転手さんが操作できるので、このような細かいニーズにも対応できるんですよ。

こどもの「新幹線eチケット」には“こども用Suica”が必要!
JR東日本の「新幹線eチケット」は、新幹線にSuicaだけで乗れる便利なチケットレスサービスですが、この場合も当然人数分のSuicaが必要となります。
注意点としては、おとなは普通のSuicaやモバイルSuicaに紐づけできますが、こどもの場合は、“こども用Suica”が必須であること。おとな用Suicaにこどもの新幹線eチケットは紐づけられないので注意してください。
もちろん、新幹線が停車する駅のみどりの窓口では、こども用Suicaも販売していますので、事前に用意しておくとスムーズでしょう。
●えきねっとよくあるご質問「「新幹線eチケットサービス」を複数人で利用する場合、乗車する人数分の「交通系ICカード」が必要ですか。」は→こちら


まとめ
いかがでしょうか? Suicaは改札の入出場を管理する機能があるため、自動改札を通るには一人1枚のSuicaが必須となります。
そのため、Suicaを複数人で使い回すようなことはできませんが、駅の券売機でSuicaを使ってきっぷを購入することも可能。また、Suicaに対応しているバスなら、複数人の運賃をまとめて1枚のSuicaで支払うことができますよ。
注意したいのは「新幹線eチケット」。こども用の新幹線eチケットは、こども用Suicaでないと紐づけできない点は注意してください。
記事提供元:スマホライフPLUS
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