結婚式直前に婚約者を事故で亡くした女性、ウエディングドレス姿で葬儀に参列(メキシコ)
今月6日、結婚式を8日後に控えた男性が、交通事故によって命を落とした。男性は即死し、3日後に教会で行われた葬儀には、婚約者がウエディングドレス姿で参列し、最後の別れを告げた。メキシコで起きた出来事を同国のニュースメディア『INFO7』などが報じた。
6日午後9時半頃、メキシコのトラスカラ州アクイトラピルコで、エル・ボラさん(El Bola)として知られていたイネス・デ・ヘススさん(Inés de Jesús)が、「フレチャ・アズール(Flecha Azul)」の公共バスにはねられ、その場で命を落とした。
メキシコのニュースメディア『INFO7』によると、エル・ボラさんは当時、ジュースやデザートを販売する屋台で働いて生計を立てていた。また、一部メディアは「エル・ボラさんはバスにはねられ、その後約30メートルも引きずられた」と報じた。バスの運転手は現場から逃走しており、バスがかなりのスピードで走行していたことが判明した。
エル・ボラさんは今月14日、10年をともに過ごしたブレンダ・エスメラルダさん(Brenda Esmeralda)と結婚式を挙げる予定だった。ひき逃げで被害者が命を落としたことに多くの地元民が激怒し、フレチャ・アズールのバスに放火や投石を行う者が現れ、運行が一時停止された。
そのような悲劇的な状況の中、9日にアクイトラピルコの教会で葬儀(追悼ミサ)が執り行われ、エル・ボラさんの家族や友人など500人以上が参列した。
ブレンダさんもその一人で、純白のウエディングドレスをまとい、教会に足を運んだ。そして気丈にも、式を挙げるはずだった祭壇のそばに立ち、棺の中のエル・ボラさんに最後の別れを告げた。
なお、エル・ボラさんの遺体には結婚式用のスーツが着せられ、棺はその後、墓地に運ばれて埋葬された。
その後、棺を覗くブレンダさんの後ろ姿を捉えた写真は複数のメディアによって拡散され、次のようなコメントが寄せられた。
「なんて強い女性なのだろう。」
「信じられない悲劇。」
「悲しすぎる。」
「命の儚さを感じる。」
「人生、一瞬一瞬を大切にすべきだと思い知らされる。」
ちなみに2019年には、中国在住の35歳の男性が、12年間をともに過ごしてきた亡き婚約者と結婚式を挙げた。式は葬儀も兼ねており、遺体には女性が夢見ていたウエディングドレスが着せられていた。
画像は『NeedToKnow.co.uk 「Devastated fiancée wears wedding dress to boyfriend’s funeral after fatal hit-and-run one week before their big day」(Picture: Jam Press)』『Telediario Mx 「Mujer va al funeral de su prometido vestida de novia; faltaba una semana para su boda | Fotos」(Especial)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
記事提供元:テックインサイト
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。