乱気流で揺れる機内、CAから配られたものに女性客「私たち墜落するの?」(コロンビア)
コロンビアへ向かう旅客機内で、ある女性が電気の灯がともるキャンドルを配られて困惑した。客室乗務員(CA)が全ての乗客にキャンドルを配り終えると、その直後、乱気流に襲われた。女性はこの時、命を失う前に祈りのためにキャンドルが配られたのだと思い込んでいた。女性の勘違いを米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
ポーランド出身のジュラ・ヴァディニさん(Jula Vadini)が今月10日、TikTokに動画を投稿したところ、注目を集めた。動画は、ジュラさんが南米コロンビアの都市、サン・ホセ・デル・グアビアーレに向かう旅客機内で撮影したもので、必死に祈る彼女の姿が映っていた。
機内では、CAが電気式のキャンドルを乗客全員に配り始め、ジュラさんはその意味が分からなかった。キャンドルを見て葬儀を連想したジュラさんは、ジョークのつもりでキャンドルを手にして祈るような仕草を見せ、「アーメン、私たち死んじゃうのかしら?」と呟いた。
するとその後、飛行機は乱気流に巻き込まれて機体が激しく揺れ始めた。動揺したジュラさんは、この時「CAがキャンドルを配ったのは、乱気流で飛行機が墜落すると予期していたからだ」と思い込んだ。ジュラさんは投稿に、次のような言葉を添えた。
「飛行機に乗った時、CAがキャンドルを配り始めたの。私はとても混乱していたわ。それで、思わず冗談のつもりで祈り始めたの。乱気流に襲われるまではね。でも、私は確信したの。『どうして乱気流が起きたの? 彼らはこの飛行機が墜落することを知っていたから私たちにキャンドルをくれたんだわ』ってね。」
ジュラさんは、最期の祈りのためにキャンドルが配られたのだと思い込んでいた。不安が募る中、機内ではアナウンスが流れたものの、スペイン語だったため理解できず、ジュラさんはただ身を固くして乱気流が過ぎ去るのを待つしかなかった。
着陸時、機体は激しくバウンドしながらも無事に滑走路に着地した。ジュラさんは安堵の表情で飛行機を降りていった。そして後に、機内で配られたキャンドルが航空会社からのプレゼントだったことを知った。ジュラさんはその後、TikTokで「コロンビアの皆さん、企業がキャンドルを配るって普通のことなの?」と冗談交じりに問いかけた。
するとユーザーから、コロンビアでは12月7日が「キャンドルデー(Día de las velitas)」として知られており、そのため、CAが乗客に配ったのではないかという意見が寄せられた。
他に「私もきっと同じように怯えていたはず」という声も寄せられたが、ジュラさんの思い込みによる勘違いは、多くの人を笑わせていた。
画像は『jula.vadini TikTok「Colombians, is it usual for companies to give out candles?」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
記事提供元:テックインサイト
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