“逃切り”ならず王座陥落 平田憲聖は米ツアー最終予選会へ「戦い切りたい」
<ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日◇1日◇東京よみうりCC(東京都)◇7002ヤード・パー70>
年間4勝を挙げ、賞金ランキング1位に立って最終戦に挑んだ平田憲聖。288万9657円差の同2位だった金谷拓実とし烈な賞金王争いを繰り広げたが、一歩及ばず。逆転で金谷に賞金王を明け渡した。
トータルイーブンパー・17位でタイトルを逃し、「もちろん悔しい。だけど、今週も金谷さんは本当に素晴らしいプレーをしていた。この結果は今週だけで決まったわけではない。一年を通しての結果」と悔しさをにじませながらも、ライバルを称えた。
初日は2オーバーと出遅れてしまったが、2日目は「66」で巻き返した。だが、“さあ、ここから”と気持ちを入れて臨んだ週末は「72」「70」とスコアを伸ばせなかった。「もちろん、この結果には満足はしていない。たくさんの方に応援していただいていたので、悔しい。結果で恩返ししたかった」と唇をかんだ。
それでも「今年は自分の成長を感じられた」とシーズンを通してのプレー内容には納得もしている。初めての賞金王争いも今後につながる。「最後までこういう形で争うことができましたけど、僕と金谷さんの差は大きいと感じている。このオフでしっかりと(練習に)取り組んで、来年にぶつけられたらなと思っています」。来季こそは賞金王の座を奪いに挑んでいく。
11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」終了時の賞金ランキング1位の資格で、米国男子ツアーの最終予選会(12月12~15日、米フロリダ州)に挑戦する。残された日数でできる限りの調整を行っていく。
「フィールドのレベルはすごく高いと思いますが、自分のベストを出せるように。結果がどうであれ、目標はそこに設定する。今年は戦い切りたい」と今週の悔しさを糧に、今度こそは納得のいくプレーをしたい。海を渡った先で“Kensei Hirata”の名が上位にくることに期待だ。(文・高木彩音)
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