元祖・神スタイルのグラビアアイドル・菜乃花が語る初グラビアの記憶「『よし、少年たちの夢になろう!』とグラビアアイドルになることを決めました」
『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回はグラビアアイドル・菜乃花(なのか)さんによる前編。
菜乃花さんは、2011年、『週刊プレイボーイ』と『週刊ヤングジャンプ』の合同グラビアアイドル発掘オーディション「グラビアJAPAN2011」でベスト14に残り、グラビアアイドルとしての活動を開始。『週刊プレイボーイ』2024年14号で初の撮り下ろしを行うと、B90W58H86という見事なバストと圧倒的なくびれによる神がかったスタイルが話題となり、たちまち週刊誌、漫画誌の表紙グラビアに登場。グラビアアイドルばかりか、女優・タレントとしてもテレビやCMなどに出演するなど幅広く活躍した。
2024年8月にラスト写真集『しずく』を発表し、グラビアアイドルとしての活動を惜しまれながら終了。新たな活躍に注目が集まる彼女に、今回は初グラビアに至るまでのエピソードを語ってもらった。
『週刊プレイボーイ』2012年14号(撮影/薮下剛士)より
ーー週プレにゆかりのある方々に、初グラビアの思い出をその前後の頃のお話を含め、うかがっています。菜乃花さんは小さい頃から芸能の仕事に就きたいと思っていました?
菜乃花 小さい頃は歌うことが好きで歌手になりたいと言っていました。でも行動に移せるほどの自信はなかったので本気ではなかったんでしょうね。芸能事務所などのオーディションを受けることはなかったし、高校を出た後は、地元・広島で普通に働くんだろうなと思っていましたから。
ーー学校ではどんなコだったんですか。
菜乃花 割と目立っていて、決しておとなしいタイプではなかったです。でもクラスの賑やかな連中だけでなく、真面目なコとも良くて。どこかのグループに属するのではなく、カッコよく言うと"一匹狼タイプ"だった気がします(笑)。
ーーズバリ、モテました!?
菜乃花 モテてたと思います。中学・高校と学校でそれぞれ一番かっこいい人と付き合っていました。イケメンが好きってこともないのでたまたまですけど。高校の頃は、マクドナルドのバイトをしてたんですけど、たくさんの連絡先をいただきましたね。キリがないので連絡したことはなかったですけど。
ーー菜乃花さんのトレードマークの豊満な胸は高校の頃で、なんと"Hカップ"だったそうですね。
菜乃花 中学3年の時点でEカップあって、Fは巨乳感があるから受け入れられず、ずっとEのブラをしていたんです。で、高校2年の修学旅行の時、ちゃんとした下着を買おうとお店で測ったら、なんとH(笑)。いつの間にか飛び級していました。
ーー高2でHはすごい! 学校で目立っていたでしょ?
菜乃花 華奢で痩せ型だったのでめちゃくちゃギャルの友達には「骨おっぱい」と言われていました(笑)。特に嫌な思いをしたことはほとんどなかったです。胸が大きいことを言われても「そうなんだよね」って開き直ってました。なのであまりいじりようがなかったというか。ただ通りすがりのおじさんに「おっぱいでけーな」って大きな声で言われたりしたことはあって、そういうのはイヤでしたね。気持ち悪くって。
ーーそんな菜乃花さんが芸能界に入るきっかけは?
菜乃花 高校を卒業して、すぐ就職するのはいやだったので、周りが大学や短大に通ってる間だけでもって、お金を貯めて上京したんです。当初はカフェで働いていたんですけど、先に上京したクラスメイトなど、一緒に遊ぶ仲間たちの中にモデル事務所でマネージャーをやっている女性がいて。その方がグラビア系の事務所を紹介してくれました。「スタイルがいいからグラビアをやってみたら?」って。考えてみれば、自分ほどスタイルのいいコは今まで見たことがなかったので、自分がグラビア向きの気がして。私の中でグラビアといえば少年たちが読むイメージ。「よし、少年たちの夢になろう!」と決めました(笑)。事務所に行って話をしたら、とんとん拍子で入所が決まりました。
ーー当たり前だけど、グラビア=水着でしょ。水着になることに抵抗はなかったんですか?
菜乃花 それはまったくなかったです。地元の友達と普通に海とか行ってたし、海でみんな水着見てるじゃんって。よく二度見されたりしてましたけどね(笑)。
ーーこの連載やってて、胸が大きいことがコンプレックスで、水着を着たことがなかったとか、海やプールに行ったことがなかったって方は多いけど、そんな風に堂々としてる人は珍しいです。菜乃花さんの最初の仕事は『週刊プレイボーイ』と『週刊ヤングジャンプ』合同によるグラビアアイドル発掘オーディション「グラビアJAPAN2011」(2011年)だったとか。
『週刊プレイボーイ』2011年39号(撮影/岡本武志)より
菜乃花 菜乃花 そうです。「オーディションがあるから」って聞いてて、集英社スタジオで行われている現場に言われるがままに行きましたね。
ーー菜乃花さんが出かけたのは2次の水着審査です。スタジオには1次の書類審査に通った確か30名前後の女性たちがいて、入れ替わりで水着姿を撮影されてたと思います。何か印象に残っていることはあります?
菜乃花 いやもう、何が何だかさっぱりわからず行って、メイクしてもらって水着になって......って感じで。でもそこにいた女のコみんな可愛いなーって思ってましたね。
ーーこれが「初水着」仕事ですよね。撮影は緊張しました?
菜乃花 う~ん、そんなには......。いっぱいいっぱいであんまり記憶がなくて。もちろん最初はちょっと戸惑いがあったけど、「オーディションってこういうものなんだな」って状況を把握できたので。ただ撮影自体は恥ずかしかったですね。初めてだったし、いきなりカメラを向けられてポージングの指示をされても「え? え? こんな感じですか?」みたいな(笑)。恥ずかしいというより、すごく照れくさかったです。
ーーこの時、菜乃花さんはショートヘアでした。全体で見てもショートの女のコは少なくて、目立ったのでは?
菜乃花 確かにそうかも。ただ本当のことを言うと当時の私は金髪ボブで、加藤ミリヤみたいだったんです。だけどマネージャーさんに「暗くしてショートのほうがウケがいいよ」って言われて、オーディションの前に色を染めて、切りに行きました。本当はすごくイヤだったんですよね。なんかもさい感じがしちゃって。でも初仕事だし、話を聞いてみようかって。
ーーその結果は見事、2次審査を通過し、ベスト14に! 『週刊プレイボーイ』2011年39号(9月11日発売)に水着姿が掲載されました。この掲載号ですが、出た時は買いに行ったりしました?
菜乃花 どうだったかな。マネージャーさんにももらった気がします。正直、感動は薄かったかもしれないです。いまだったら、こうしたオーディションって残るだけでも、たいしたことだとわかるけど、当時はただ事務所の枠があって載っただけと思っていたので。
ーーいやいや、菜乃花さん自身の力ですよ。この頃は今以上にグラビアアイドルも多かったし、その中で残るなんて立派なものです。もちろん運のよさのもあるんだろうけど。
菜乃花 私、初仕事でこうしたオーディションに出て残るのもそうですけど運がいいんですよ。当時「ザクリッチ」(ロッテ)ってアイスがあって、そのテレビCMに吉木りささん、杉原杏璃さんら事務所の先輩方が出ることになっていたんです(2012年3月)。ただ決まっていた先輩の何人かがスケジュール的に難しくて撮影に出られなくなって。代わりに私が出させていただきました。
ーーまだ新人なのに、いきなりテレビCM! すごい!
菜乃花 ですよね。マネージャーさんからも「本当に運がいい!」って何度も言われました。
ーーその波に乗ってか、ちょうど同じ頃『週刊プレイボーイ』の2012年14号(3月18日発売)のグラビアに登場しました。これは菜乃花さんの初撮り下ろしですか。
菜乃花 そうです。確か都内のオシャレなスタジオで撮っていただいたと思います。現場ではスタッフの皆さんから、「スタイルがいい」ってすごく言われて。ちょっと誇らしかったというか(笑)。それが印象に残っていますね。
ーータイトルは「零(こぼ)れる」。ベッドでゴロゴロしたり、シャワーを浴びたりと、日常の断片を切り取った4ページでした。
菜乃花 グラビアって海とかプールのイメージがあるんですけど、こういうのもあるんだなって新鮮でした。特にシャワーを撮るなんて実生活ではあり得ないですよ。しかも衣装を着たまま(笑)。グラビア、面白いなーって思いました。
『週刊プレイボーイ』2012年14号(撮影/薮下剛士)より
ーー現場ではカメラマンさんらに「可愛い!」とか「キレイ!」とか連発されるでしょ。テンションはあがった?
菜乃花 いえ。そういう仕事なんだろうなって思ってました(笑)。
ーーあははは。クールですね?。
菜乃花 ですね。10代だったら、もっと素直に喜んでいたかもしれない。でも当時もう22歳で働いていましたからね(笑)。言われたこと自体は素直に嬉しかったですけど。
ーー初の撮り下ろしってことで、感じるところはあった?
菜乃花 う~ん。今にして思えばですけど、やっぱり自分の状況をこの時も理解していなかったですよね。ソログラビアを週プレさんで撮ってもらうのってすごいことじゃないですか。出たくても出られない人は山のようにいるわけだし。しばらくしてから、ありがたいことだったんだって気づいたけど正直、仕事への意識はまだ低かったです。でも一方でワクワクする感じもあって。グラビア面白いな、もっと撮影したいなって気持ちにもなりました。その瞬間からグラビアアイドルとして、自分の中でちょっとだけ何かが始まった気がします。
菜乃花(なのか)
1989年7月7日生まれ 広島県出身
身長160cm B90W58H86 血液型=B型
日テレジェニック2015 大のカープファンとして知られる。
ラスト写真集『しずく』(講談社)が大好評発売中
公式Instagram【@nanoka0707】
公式X【@nnk_77】
『マイスマTV「週プレの扉」グランプリ02』 菜乃花 撮影/スギゾー 価格/1,100円(税込) 2014年発売。可憐なビキニからチューブトップ、変形ワンピースなどさまざまな水着姿で、菜乃花のボリュームのあるバストと美しいくびれが存分に楽しめる一冊。潤いのある瞳、半開きの唇など、どこか切なさあふれる表情にも引き込まれる。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
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