【J3・JFL入れ替え戦第1戦プレビュー】まさに“デッド オア アライブ。来シーズンのJ3の舞台を懸けた激戦が幕を開ける!
リーグ戦で3位から6位に入ったチームが残された一つの枠を懸けてJ2昇格プレーオフを戦う裏側で、“勝てば天国、負ければ地獄”と呼ぶにふさわしい戦いが行われる。
それがJ3・JFL入れ替え戦。今シーズンの明治安田J3リーグで19位に終わったY.S.C.C.横浜とJFL 2位の高知ユナイテッドSCがホーム&アウェイ方式で対戦し、2025シーズンのステージを争う。それはまさに“デッド オア アライブ”と言い換えてもおかしくない2試合である。
JFLへの自動降格を免れながら、入れ替え戦に回ることになってしまったYS横浜。今シーズンはリーグワースト2位タイの7勝しか挙げられず、34得点64失点と攻守のバランスが整わないまま全38試合のリーグ戦を終えることとなった。
連勝は春先の一度きりで、それ以外は3試合負けなし、4試合負けなし、5試合負けなしが一度ずつあっただけで、連敗は何度も経験。最長は4連敗ながらシーズン終盤の7試合は3連敗のあと、一つの引き分けを挟んで再び3連敗という長いトンネルに入り、2カ月ほど勝利から遠ざかった状態でシーズンを終えることになってしまった。短期決戦の入れ替え戦に向けて勢いをつけられなかった点は懸念材料である。
それでもチームの歯車がガチっとハマったときに見せるサッカーは魅力的で、鮮やかな流れからゴールネットを揺らしたシーンも少なくない。緊張感漂う入れ替え戦の舞台でもネガティブな要素を先行させ過ぎずに、今シーズン積み上げてきたスタイルを貫けるかどうかが大切になる。
対して、挑戦者の立場となる高知ユナイテッドは2020年からJFLのカテゴリーを戦い、ついに5シーズン目でJ3昇格に王手をかけた。近年は天皇杯でガンバ大阪や横浜FCといったJクラブ勢を撃破したことが大きな話題になったクラブだ。
今シーズンのJFLは16勝7分け7敗で2位。優勝とJ3自動昇格の権利は逃したが、しっかりと入れ替え戦のチケットをつかみ取り、クラブの悲願に挑む舞台は整えた。“Jリーグ未開の地”である高知県初のJ昇格を果たすために、アグレッシブかつ冷静に戦い、まずはホームでの第1戦で先手を奪いたい。
なお、レギュレーションで定められているとおり、第1戦はJFLチームのホームスタジアムでの開催となっているが、高知ユナイテッドが本拠地としてきた高知県立春野総合運動公園陸上競技場が他のイベントと日程が重複して使用できないため、今回は同じJ3で隣の香川県にあるカマタマーレ讃岐のホームスタジアム『Pikaraスタジアム』での開催となる。このスタジアム問題がどのような影響を与えるかも試合の行方を占う一つのポイントとなるだろう。
2戦合計のスコアで争うため、第1戦でどれだけ先手を奪えるかが、来週末に行われる第2戦目の戦い方を大きく決める。アウェイゴールルール、引き分け時のJ3クラブへのアドバンテージは採用されず、シンプルに2戦合計スコアを争うことになるだけに、緊張感あふれる展開が予想される。アグレッシブに臨むのか、慎重に入るのか──。まずは第1戦。冬の四国の地でJ3の舞台を懸けた激戦が幕を開ける。
[2024 J3・JFL入れ替え戦 第1戦]
2024年12月1日(日)13時キックオフ
Y.S.C.C.横浜(J3リーグ19位)vs 高知ユナイテッドSC(JFL 2位)
会場:Pikaraスタジアム
【制作・編集:Blue Star Productions】
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記事提供元:Lemino ニュース
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