【J2昇格プレーオフ準決勝プレビュー】最後のJ2行き切符を懸けたサバイバルマッチ! ハードワーク対決、連勝チーム同士の激突は見どころ十分!
リーグ最終節からわずか1週間後、今シーズンから新たに創設されたJ2昇格プレーオフの戦いが12月1日から幕を開ける。惜しくも2位以内に与えられる自動昇格の権利は逃しながら、明治安田生命J3リーグで3位から6位までに入ったチームがJ2昇格の残り1枠を争うトーナメント形式のサバイバルマッチだ。
1つ目のカードは、3位カターレ富山と6位FC大阪の激突。過去にJ2に在籍した経験もありながら、2015年から10シーズン続いたJ3生活にピリオドを打ちたい富山とJ3参戦2年目ながらプレーオフの舞台にたどり着いたFC大阪。対照的な歩みを見せる両チームがしのぎを削り合う。
両者の戦いぶりに共通しているのは“ハードワーク”と言っていいだろう。試合を2日前に控えた公式会見で富山の小田切正治監督が「FC大阪は選手全員がハードワークすることができ、球際の強さもあり、ゴールに向かって来るパワーがすごい」と警戒すれば、FC大阪の大嶽直人監督も「富山は安定しているチーム。前線に個の能力が高い選手がいて、我々と同じくハードワークができる」とリスペクト。似た者同士の対決となるだけにがっぷり四つの展開が予想される。
今シーズン、両者の対戦成績は富山の1勝1分け。リーグ戦での結果どおり、富山がFC大阪を一蹴するか、過去のデータに関係なくFC大阪が富山を打ち破るか。試合は富山県総合運動公園陸上競技場で14時キックオフだ。
もう1試合はサンプロアルウィンで行われる4位の松本山雅FCと5位の福島ユナイテッドFCの一戦。かつてJ1昇格も経験した松本は5連勝、初のJ2昇格を目指す福島は3連勝とリーグ終盤戦を非常にいい形で締めくくっており、勢いそのままに準決勝に臨める両チームの対戦は好ゲームが期待できそうだ。
松本の霜田正浩監督が「5連勝でリーグ戦を終えられたことは選手たちにとって大きな自信になっている。その勢いをプレーオフにつなげなければいけない」と言えば、福島の寺田周平監督も「最終盤になっても選手の成長、チームとしての積み上げを実感できていた。この勢いをもってプレーオフを迎えられるので良かった」と語る。お互いにチーム状態の良さは明白なだけに、リーグ終盤でつかんだ手ごたえと流れを大一番でも表現できるかがカギとなる。
今シーズンの対戦成績は松本から見て1分け1敗。ホームで戦ったゲームは1─1で終わっているが、やはり勝てていない点は気になるところである。その結果を踏まえて、4位の松本が3度目の正直を果たすか、5位の福島が勝利して下剋上を果たすか。同じく14時にキックオフの笛が鳴るゲームからも目が離せない。
準決勝は2試合とも前後半各45分の一発勝負で行われ、90分を終えたときに決着がついていない場合は、リーグ戦上位のチームが勝ち上がるというアドバンテージが設定されている。ただし、このレギュレーションが必ずしもアドバンテージにならないのが、昇格プレーオフの面白いところ。白熱必至の戦いを制し、J2昇格に王手を掛ける2チームはどのチームになるのか。
[2024 J2昇格プレーオフ 準決勝]
2024年12月1日(日)14時キックオフ
カターレ富山(J2リーグ3位) vs FC大阪(J2リーグ 6位)
会場:富山県総合運動公園陸上競技場
2024年12月1日(日)14時キックオフ
松本山雅FC(J2リーグ4位) vs 福島ユナイテッドFC(J2リーグ 5位)
会場:サンプロアルウィンスタジアム
【制作・編集:Blue Star Productions】
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記事提供元:Lemino ニュース
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