「きつすぎましたね…」強風の中でもノーボギー死守 ホストプロ・石川遼、1差3位で最終日へ
<カシオワールドオープン 3日目◇23日◇Kochi黒潮カントリークラブ (高知県)◇7350ヤード・パー72>
「きつすぎましたね…」。午後から強風が吹いた3日目。「17番、18番は今までで一番長かった」と、疲れた表情で話すほど強烈なアゲインストだった。それでもボギーは打たなかった石川遼が、大会初優勝へ向け、首位と1打差の3位タイで最終日を迎える。
今週はここまでノーボギーのゴルフを続けている。例年、伸ばし合いになるこの大会に向け、「いかにボギーを減らすかが大事になる」と語っていたが、ここまで有言実行だ。「10点満点のゴルフではないけど、ミスを減らしながら、ボギーを打たないことができている」と手応えを感じている。
3日目の前半、出だしはカラーから打った3打目が寄らず、2番のパー3でもバーディパットがショートするなど、距離のあるパーパットを沈める“耐え”のゴルフでスタート。それ以降も寄せてはパーを拾いながら、イーブンで前半を折り返した。
後半の10番パー5で唯一のバーディが来たが、そこから風が強まり、コンディションはさらに厳しくなった。「バック9はかなり難しかった」と話す通り、再び“耐え”のゴルフを強いられたが、1つもスコアを落とすことなく18ホールを完走することができた。 「毎日、絶好調ということは無い。調子が悪いなかで、簡単に落とさないことが大事。特に難しいコンディションになると、悪い部分も露呈するので、毎ホール気を引き締めながらできた。そういう意味では、このコンディションで良かったかな」と3日目を振り返った。
ちなみに、石川は前週の「ダンロップフェニックス」の最終日の6番ホールから、今大会3日目終了時点まで『58ホール』連続でノーボギーを続けており、これは自身最多の連続回数。これまでの最多記録は、2010年「VanaH杯KBCオーガスタ」の初日11番ホールから同大会3日目14番ホールまでの『49』であった。
初日に「65」をマークした際には、ショットやウェッジの距離感に手応えを感じていた。それが再現できれば、「いい流れに乗れれば、すごくいいのかな」と最終日の逆転優勝への可能性を感じている。これまで09年、15年、17年大会で2位の成績を残しているが、この大会での優勝経験はない。ホストプロとして“優勝”という重要な使命を果たそうとしている。(文・齊藤啓介)
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