今季ネクヒロ初優勝! 21歳・久世夏乃香はフォローでシャフトを立てて、ヘッドの運動量を増やす
マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーは前週の最終戦をもって今季の全日程が終了。8月の「リオン・ドール コーポレーション/ゴルフパートナーチャレンジカップ by ゼビオグループ」でネクヒロ初優勝を挙げた21歳・久世夏乃香のドライバースイングを、プロコーチの石井忍が解説する。
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ハーウェイバックまで右腕を張ったまま、腕と肩の三角形を崩さずにトップまで上げていき、正面から右肩甲骨が見えるまでしっかり捻転しています。そして、クラブをほとんど動かさずに左に踏み込み、腰、胸、肩と下から順番に動かすので、上体が突っ込んだり開いたりしません。
また、足の使い方がすごく上手で、バックスイングでは右足をつっかえ棒にするように斜めにキープしたまま体を回し、フォローでは左足の角度を斜めにして打っています。だから頭の位置がほとんど動かず、軸がブレないのです。
インパクト付近では手元を自然に減速することでヘッドが走り、フォローではシャフトを立てていく。ヘッドの運動量が大きくなり、効率的に飛距離を出すことができます。
■久世夏乃香
くせ・かのか/2003年生まれ、大阪府出身。今年、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーで初優勝を挙げた。23、24年と2年連続で「日本女子オープン」に出場。9月のJLPGAプロテスト2次予選(C地区)をトップ通過したが、最終プロテストでは合格に2打足りなかった。
■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーの解説者も務めている。
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<ゴルフ情報ALBA Net>
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